ニーチェの格言
「樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。
しかし実際には種なのだ。」
と言うことで表題の問いになる。
ここで
「樹木にとってもっとも大切なものは自分であり、
そして樹木にとって種はもっとも忌避すべき邪魔ものなのだ。」
考えてみて自分の周りに種が落ちて芽が出てしまったらこれは死活問題になる。
そこで到達したシステムが糖分を含ませた果実ということになる。
足元に落ちた場合は細菌で腐食させ種子をコーティングする。または種子自体も腐食させる。
虫に食わせる等で発芽を阻止する。
または動物に食わせることで遠地に拡散または消化させる。
果実こそが自衛手段として進化した最終形態なのではないか。
まてよ、それなら種子を作らなければよいのでは
花を咲かせねば良いのだ。
例えとして貧弱だが竹のように必要に応じて根から芽を出せばよい。
生き物に与えられた宿命サイクルは何時、誰が組み込んだのだろうか。
凍結による死から逃れる為に樹皮を手に入れた樹木は
何故、種子を残すサイクルを破棄出来ないのだろうか。
自分の意思に反し増殖する細胞。生まれた細胞は劣化する。別の形で増殖を抑えねばならない。
それが果実。果実を重くすることで余計な枝葉を落とす意味もあるのかもしれない。