八王子現代家具工芸学校

八王子現代家具工芸学校での生徒達の木製家具の製作過程などの紹介。

本棚制作②。 

2014-09-09 00:49:03 | 生徒制作過程

6月24日アップしたブログ【本棚制作】が途中で終わっていて、また続きを書きますみたいなことを書いていたのにすっかり書くのを忘れていました。

まずは前回の6月24日のブログを見てください。

タモの一枚板で制作しました本棚です。前回までは製材、ドミノ加工、仮組み立てまででした。

今回はボンドをつけた本番の組み立て。それからご自宅の他の家具の色に合わせるために色を濃く着色して仕上げました。

 

まずは前回最後の画像でボンドは付けずに仮組です。ちゃんとはまっているかなどの確認。

 

確認が済んだらボンド付け。クランプ作業は確実に行うために2回に分けてしました。

最初は横方向だけの板をつなげます。

 

ボンド付け単純作業ですがボンドが乾いてしまいますから素早くやらなければいけません。一気にすべてをやろうとすると初めの方に貼付したボンドが固まり始めてうまくいかないことが多いのと、心に余裕をもってやった方が良いからです。完璧に作る為です。

横方向はもうつながっているので縦方向だけにクランプをすればいいだけになります。

 

繋ぎ目の誤差はカンナで修正です。

 

更に角の面取りです。

 

今回はタモの色そのままよりかはご自宅の周りの家具の色に合わせ木目を生かしつつ、こげ茶に着色していきました。

スプレーではなく刷毛で塗っていきます。着色で重要なのは刷毛跡を残さずムラなく色をぬれることです。

ポイントとしては薄めに塗って回数を増やしていくことです。

 

ウォールナット色の水性ウレタンニスを塗り最後に透明のウレタンニスを塗りました

 

ご自宅に納品、完成です。この1枚板の模様が良いですね。塗装もきれいにできました。