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舞囃子 「箱崎」

2011-09-25 | 祭り
筥崎宮の放生会で、舞囃子(まいばやし)「箱崎」 に 初めて出会った。

夕方の薄明かりの凛とした雰囲気の中で、囃しての和楽が雉の鳴き声のように静寂を破り、一人の紋付はかまの男が舞っていた。

僕は、これが何の舞なのかを知らず見た。

ただ、舞う男、囃す男たちの真剣さが心に伝わって来る。

これが伝統の凄みであり、心に響く美しさなのだろう。


後で、ネットで調べてみた。


この舞は、世阿弥が作り、約450年前から上演されなくなっていた能「箱崎」。

これが、平成15年に復曲されたものだ。

この能「箱崎」は、福岡市にある筥崎宮の伝説がテーマとなっている。

僕が見たのは、この能「箱崎」の簡易形式である舞囃子(まいばやし)であった。




写真集




この能「箱崎」のストーリは、

(HPより http://www.br4.fiberbit.net/data-pro01/nougakudo/kenkyuu/uousaou/uousaou3.html)

甦る「天女の舞」復曲能「箱崎」(2003.12.06)

復曲能「箱崎」が2003.11.29:NHK教育で放送されたのを見ました。

能「箱崎」は世阿弥が「天女の舞」を取り入れて舞を中心とした能の最初の頃のものではないかといわれています。

その「天女の舞」は世阿弥の先輩に当たる犬王(道阿弥)が舞って当時大変人気があったのだそうです。

福岡県の筥崎八幡宮は応神天皇と神功皇后を祀る戦神。

庭先の筥松はその根元に神功皇后によって応神天皇の胞衣(胎盤)が箱に入れて埋められたといわれています。

能「箱崎」ではその箱の中には「戒・定・恵」3巻のお経が入っているということになっています。

話の筋は、醍醐天皇の遣いとして壬生忠岑が筥崎宮を訪ねます。

日が暮れると里の女が現れて庭の松を周りを掃き浄めています。

忠岑が松の謂れを尋ねると、この松の根元には神功皇后によって「戒・定・恵」3巻のお経が入った金の小箱が埋められており、この箱が筥崎の名の謂れであり、その経の徳によって潮騒、松風相まって清らかな調べを奏でるという。

女は忠岑にその箱を見せようという。

この女こそ神功皇后の仮の姿で、後に本来の姿を現わします。

約束通り忠岑に箱を見せると天女の舞を舞うのでした。

舞台が本殿ということもあって、地謡は囃子方の後ろに座を占めます。

曲全体に短めで、とくに後場は詞章は少なくほとんど天女の舞が中心。

舞が一段が終わるたびに一巻ずつお経をワキに渡していくという演出になっていました。



舞囃子(まいばやし)とは、能の簡易形式のもの。

演目のクライマックス部分のみを演ずる、ダイジェスト版とでも呼べる演能形式のこと。

囃子方の演奏が入ります。

短時間で、最も面白い部分のみが観られるため、初心者向きでもある。

舞囃子では、面(おもて)も装束(しょうぞく)も用いず、シテは紋付袴(もんつきはかま)で登場する。


(2011.09.17 箱崎宮にて 福岡市)


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