いのちが

いのちが
うまれるはるに
ながれにさからいて
たちどまれば
むりむだむら
とるにたらぬひとにぎりの
ゆめきぼう
おにぎりにぎり
たびたてば
にしきののぼり
そらになびきて
えねるぎい
なにをどうどうめぐり
じゅうねんにじゅうねん
さんじゅうねん
いのちそのうち
きえはてるを
ここにきて
いかんせん
くじうんあまりにわるく
こわれゆくを
ふみとどまりて
はる
なつ
もえさからんと
さいごの
うんふうん
ちょうはん
つきねど
ちょいす
てんごく
じごく
ゆきさき
いやがおうでもわかれみち
さあさあ
おもむくがまま
なるようにならぬように
いやがおうでも
ちゅちゅんが
ちゅんちゅんちゅん
かあかあからす
やみにまみれて
ひとねむり
ひとねむり