昔から花が好きで、一人暮らしをしていたころは、部屋に花を欠かしませんでした。
ある日、花屋さんに行ったらプ～ンといい香りがして
それがすごく甘くてわたし好みの香りだったので
店員さんに聞いてみたところ、「蝋梅＝ロウバイ」という
黄色い梅のような花の香りであることが判明。
木の枝を買って帰り、最近飲み終えた緑色のワインの瓶に挿してしばらくすると
部屋の中がすごく甘い香りに包まれて、とっても幸せな気分になりました。
1月になると、毎年、久米川駅のホームの壁一面に蝋梅のポスターが貼られます。
ここから電車に乗ると、蝋梅がいっぱい咲いている山に行けるらしい。青い空に黄色い花たち。
ポスターの前で立ち止まり、あの甘い香りを思い出してドキドキしてしまいました。
昨年もすごく気になったのですが、結婚の準備などで忙しく
全くもって、ひらRINに相手にしてもらえませんでした。
今年も同じようなポスターがこれ見よがしに貼られており
すごくすごく気になって、ひらRINに「行こう、行こう」と誘ったところ
快くＯＫしてくれました。やったぁ。
金曜日に行くことが決まり、土曜日におやつを買い、そして今日。日曜日。
所沢から特急列車に乗って出発です。
終点の西武秩父で御花畑というものすごくメルヘンチックな駅まで5分くらい歩き
秩父鉄道に乗り換え。そこから30分くらいで長瀞という駅に到着。
「ながとろ」と読むなんて、変な感じ。何で「瀞」が「とろ」なんだろう。
長瀞駅は、小さくて屋根が赤く、レトロでかわいい駅でした。ちなみに関東の駅百選。
長瀞の駅を降りて15分くらいまっすぐ歩く、宝登山のふもとにつきます。
蝋梅がいっぱい咲いている山です。スタスタ歩くその途中で、どうしようもなく気になったのが
「おっ切りうどん」という看板。あちこちにありました。
「おっ切りうどん」って何？「おっ切り」なんて言葉を初めて目にしたわたしたちは
「おっ切りうどん」をお昼に絶対食べようと心に決めました。
行きはロープウェイで山頂まで行き、帰りは歩いて山を下りようということにしましたが
ロープウェイが75分待ち。ひらRIN曰く「歩いて60分なんだから、歩いた方が早いんじゃない？」
わたしとしては、ここは「体力温存」。ロープウェイは長瀞駅にも増してレトロ度が高く
その乗車券は厚紙でできていて、駅員さんが鋏を入れてくれました。何という懐かしさ！
ロープウェイの山頂駅に着くと、蝋梅園はすぐそこ。
蝋梅は、梅という漢字が使われているので梅の仲間だと思われがちですが
実は「ロウバイ科」に属し、「ウメ科」ではないとのことです。
駅でもらったチラシに書いてありました。
英名は「winter sweet」。「蝋梅」よりもかわいいから、わたしはこっちの方が好きだなぁ。
山頂付近の蝋梅は満開に近く、人もたくさんいました。
雲のない青空に向かって、黄色い花たちが気持ちよさそうに咲いていました。
ポスターでは味わえない甘い香りに包まれて、幸せ気分全開
その近くには、紅白の梅も咲いていて、何だか縁起がよさそうないい光景。
ウキウキした足取りのまま、山を下り始めました。もっといたかったけれど
ひらRINは今日もお店だし、仕方がない。お腹もすいたことだしね。
何てったって「おっ切りうどん」がわたしたちを待っている。
山はうっそうと茂っていて、道には雪がチラホラ。
しかも凍っていたり、解けて泥んこになっていたり、コンディションがあまりよろしくない。
かなり気をつけて歩いていたのですが、だんだん慣れてきて、調子に乗って
ひらRINとおしゃべりしながら歩いていたときに、滑って転んでしまいました。
手袋は泥だらけになるし、ジーパンも汚れちゃうし、靴だって真っ黒。
幸せ気分は一気に吹き飛び、いきなりプンプンモード突入。
しかし、目の前に背中が泥だらけの人がいて、よく見ると背中だけじゃなくて
肩もリュックもズボンも泥だらけで、おじいちゃんでもおばあちゃんでもない
普通のおじさんで、わたしは仲間を見つけて嬉しくなって、フフフと笑ってしまいました。
しかも、わたしよりも派手。しかも、一人で歩いている。上には上がいるんだなぁ。
そして、そのあとは転ぶことなく、数ある看板の中から行きに目をつけた
「おっ切りうどん」のお店「ながとろ」へ一直線。駅にいちばん近いお店です。
迷うことなく「おっ切りうどん」を二つ注文しました。
メニューの横にはうんちくが書いてありました。
うどんと野菜と肉を味噌と醤油の汁で煮たもの……煮過ぎないように細心の注意を……
なるほど。秩父の郷土料理なのか。
5分と待たされずにでてきた「おっ切りうどん」に
おろしたてのゆずを入れていただきました。
うどんは肉厚で柔らかくもっちりしていました。
うどんはきしめん、パスタはフェットチーネ派のわたしにはもってこいです。
白菜などの野菜もよく煮込んであり、味が沁みこんでいておいしい！
汁もさっぱりしていて、しょっぱくないところが気に入りました。
しかもゆずの香りがよく合う。「おっ切りうどん」すごいぞ！
体中がポカポカになり、またまた幸せ気分全開
すてきな風景に、おいしい食事。久しぶりのお出かけ。楽しい日曜日でした。
ひらRINがお店に出勤したあと、お風呂場で、今日履いたスニーカーをゴシゴシ洗いました。
ひらRINの靴を洗うのは初めてで、わたしと色違いでおそろいの、だけど大きさの違う靴を洗いながら
これもまた幸せだと思いました。
by みぃ～ちゃん
ある日、花屋さんに行ったらプ～ンといい香りがして
それがすごく甘くてわたし好みの香りだったので
店員さんに聞いてみたところ、「蝋梅＝ロウバイ」という
黄色い梅のような花の香りであることが判明。
木の枝を買って帰り、最近飲み終えた緑色のワインの瓶に挿してしばらくすると
部屋の中がすごく甘い香りに包まれて、とっても幸せな気分になりました。
1月になると、毎年、久米川駅のホームの壁一面に蝋梅のポスターが貼られます。
ここから電車に乗ると、蝋梅がいっぱい咲いている山に行けるらしい。青い空に黄色い花たち。
ポスターの前で立ち止まり、あの甘い香りを思い出してドキドキしてしまいました。
昨年もすごく気になったのですが、結婚の準備などで忙しく
全くもって、ひらRINに相手にしてもらえませんでした。
今年も同じようなポスターがこれ見よがしに貼られており
すごくすごく気になって、ひらRINに「行こう、行こう」と誘ったところ
快くＯＫしてくれました。やったぁ。
金曜日に行くことが決まり、土曜日におやつを買い、そして今日。日曜日。
所沢から特急列車に乗って出発です。
終点の西武秩父で御花畑というものすごくメルヘンチックな駅まで5分くらい歩き
秩父鉄道に乗り換え。そこから30分くらいで長瀞という駅に到着。
「ながとろ」と読むなんて、変な感じ。何で「瀞」が「とろ」なんだろう。
長瀞駅は、小さくて屋根が赤く、レトロでかわいい駅でした。ちなみに関東の駅百選。
長瀞の駅を降りて15分くらいまっすぐ歩く、宝登山のふもとにつきます。
蝋梅がいっぱい咲いている山です。スタスタ歩くその途中で、どうしようもなく気になったのが
「おっ切りうどん」という看板。あちこちにありました。
「おっ切りうどん」って何？「おっ切り」なんて言葉を初めて目にしたわたしたちは
「おっ切りうどん」をお昼に絶対食べようと心に決めました。
行きはロープウェイで山頂まで行き、帰りは歩いて山を下りようということにしましたが
ロープウェイが75分待ち。ひらRIN曰く「歩いて60分なんだから、歩いた方が早いんじゃない？」
わたしとしては、ここは「体力温存」。ロープウェイは長瀞駅にも増してレトロ度が高く
その乗車券は厚紙でできていて、駅員さんが鋏を入れてくれました。何という懐かしさ！
ロープウェイの山頂駅に着くと、蝋梅園はすぐそこ。
蝋梅は、梅という漢字が使われているので梅の仲間だと思われがちですが
実は「ロウバイ科」に属し、「ウメ科」ではないとのことです。
駅でもらったチラシに書いてありました。
英名は「winter sweet」。「蝋梅」よりもかわいいから、わたしはこっちの方が好きだなぁ。
山頂付近の蝋梅は満開に近く、人もたくさんいました。
雲のない青空に向かって、黄色い花たちが気持ちよさそうに咲いていました。
ポスターでは味わえない甘い香りに包まれて、幸せ気分全開
その近くには、紅白の梅も咲いていて、何だか縁起がよさそうないい光景。
ウキウキした足取りのまま、山を下り始めました。もっといたかったけれど
ひらRINは今日もお店だし、仕方がない。お腹もすいたことだしね。
何てったって「おっ切りうどん」がわたしたちを待っている。
山はうっそうと茂っていて、道には雪がチラホラ。
しかも凍っていたり、解けて泥んこになっていたり、コンディションがあまりよろしくない。
かなり気をつけて歩いていたのですが、だんだん慣れてきて、調子に乗って
ひらRINとおしゃべりしながら歩いていたときに、滑って転んでしまいました。
手袋は泥だらけになるし、ジーパンも汚れちゃうし、靴だって真っ黒。
幸せ気分は一気に吹き飛び、いきなりプンプンモード突入。
しかし、目の前に背中が泥だらけの人がいて、よく見ると背中だけじゃなくて
肩もリュックもズボンも泥だらけで、おじいちゃんでもおばあちゃんでもない
普通のおじさんで、わたしは仲間を見つけて嬉しくなって、フフフと笑ってしまいました。
しかも、わたしよりも派手。しかも、一人で歩いている。上には上がいるんだなぁ。
そして、そのあとは転ぶことなく、数ある看板の中から行きに目をつけた
「おっ切りうどん」のお店「ながとろ」へ一直線。駅にいちばん近いお店です。
迷うことなく「おっ切りうどん」を二つ注文しました。
メニューの横にはうんちくが書いてありました。
うどんと野菜と肉を味噌と醤油の汁で煮たもの……煮過ぎないように細心の注意を……
なるほど。秩父の郷土料理なのか。
5分と待たされずにでてきた「おっ切りうどん」に
おろしたてのゆずを入れていただきました。
うどんは肉厚で柔らかくもっちりしていました。
うどんはきしめん、パスタはフェットチーネ派のわたしにはもってこいです。
白菜などの野菜もよく煮込んであり、味が沁みこんでいておいしい！
汁もさっぱりしていて、しょっぱくないところが気に入りました。
しかもゆずの香りがよく合う。「おっ切りうどん」すごいぞ！
体中がポカポカになり、またまた幸せ気分全開
すてきな風景に、おいしい食事。久しぶりのお出かけ。楽しい日曜日でした。
ひらRINがお店に出勤したあと、お風呂場で、今日履いたスニーカーをゴシゴシ洗いました。
ひらRINの靴を洗うのは初めてで、わたしと色違いでおそろいの、だけど大きさの違う靴を洗いながら
これもまた幸せだと思いました。
by みぃ～ちゃん
