『あの火の見櫓は100年近いぞ
俺が生まれるずっと前からあるからな』
見上げると
屋根が飛ばされて下に落ちている
道を挟んだ
反対側は住宅街
足元は子供達の通学路…
意を決して
役場に電話した
『倒壊してもお寺では補償できません
外して下さい』
調べると
町ではなく
《行政区が造った火の見櫓》
だった
区長に電話した
『危険です。外して下さい』
『新年度の組合長、評議員の集まりが
あります。その時、議題にかけます』
『組合長私なので
出席させていただきます。
それと
参考までに言わせていただきます。
火の見櫓の撤去代約50万円と
ネットに出てました。
うちは
木が邪魔だから切ってくれ
切りました
お茶畑が虫がわいて
迷惑だ
土を40万かけてどかしました
皆さんに言われて
ちゃんとその通りやってきました
ですから
今回は
引き下がり
ません
（義父は引き下がった）
宜しくお願いします』
ゴリラ🦍ではなく
大黒さんが寄り合いにいく
（先生！頼むよ…にゴリラ🦍は弱い）
ここで負けたら
チビの代になる
チビに残したくない………
お母さん
頑張る