訳あって
法事キャンセルのお檀家さんが来た
亡くなった息子さんの一周忌を予定してたが
無事に海に散骨したので
妻が一周忌をすると辛くなる………
との事だ
分かる気がする
父は一安心
母は胸が苦しい
父は
亡き息子との思い出の品を
捨てられず身につける
母は
思い出すと辛いので
全て捨てる
タオル一本でも処分する
自ら命をたった息子への表現は
男親と女親では違うのだろう
『おそらく怒りもあるのかもしれません。
死後、散骨してくれと言うならしてやる。
生きた痕跡を消してくれと
言うならそうしてやる。。
お母さんはお父さんとは違った何かが
あるのかもしれません』
言ってみた
『今の人生を生き抜いて
何百年かかってもいい
再び息子と縁を結びたい』
涙無くしては
聞けない父親の願いだった…