『父はこう言ったんです
お母さんダメだ!
もっと食わなきゃ…
ほらっ!スプーン🥄持って
………』
目を赤くした娘さんは
元気だった父親の
一言一句
一挙一動
再現してくれた
何シーンも何パターンも繰り返してくれた
父はこんなに元気だった
数日前まで話してくれた
私を心配してくれた
何でも相談にのってくれた…
本当に
尊敬してた
大黒さんは
父親の別れを
一生懸命、受け入れようとする姿
確かに最期まで元気だったと
確認する姿を
頷きながら
娘さんが納得するまで
聞いてあげるしか出来ない
ゴリラ🦍住職みたいに
お経もあげられない、塔婆も書けない
御家族の悲しみを癒せない
悲しみ辛さを少しでも共有して
泣いてあげるしか出来ない
椅子から立った時
娘さんはふらついた
大黒さんは
そんな事はない
娘さんを助けられる
大黒さんが出来るのは
これが限界である
亡くなった方
遺された方を
真になぐさめ手助けできるのは僧侶のみ
そして
何人もの魂を供養し
遺された人々を癒す菩提寺…
寺を守る住職は偉大である
昼間むかついたが
今晩だけでも
喧嘩するのはやめにしよう…
大黒さんの独り言