最近ではあまりカスタムのご要望も少なくなったM-BENZ W211のE350が入庫いたしました。今回は足回りの交換依頼を頂きました。
サスペンションは『KW』の車高調整キット"Version-2 "をご注文いただきましたが、W211の適合としてはVersion-2のみの設定となり選択の余地はありません。W211が現役時にはあまり車高調の設定がほとんどなく、当時はノーマル形状のダウンサスタイプが主流となっていました。
今回は車高調整が可能だけでなくKW Version-2 のダンパーでは、伸び側の減衰力が16段階で調整可能となります。一般的に伸び側の減衰力は、ハンドリングと乗り心地の良さに大きく影響を与えます。
この伸び側の減衰力を調整することで、コーナリング時の不要なロールやピッチングを制御する事が可能になり、操縦性や安定性といった乗り心地を犠牲にすることなくスタイリッシュなフォルムを手に入れることができます。
交換後前後の車高調整をさせて頂きます。フロントの車高はタイヤ接地面よりフェンダーアーチ上部まで670mmとなります。
フロント同様にリア側では668mmとほぼフロントと同じ高さとなります。
今やKWはヨーロッパではもちろんの事、世界中で最も愛用されているサスペンションキットです。Version1では減衰力が固定式となりますが、V2からは伸び側の減衰力が16段階で調整可能となり、V1よりスポーティーにもマイルドにも調整が可能となります。さらにKW Version-3 ではVersion-2と同様に伸び側の減衰力が16段階で調整可能なだけではなく、縮み側(低速域)の減衰力も12段階で調整可能となり、街乗りからサーキット走行まで対応が幅広く可能となります。足回のご相談はグランプリにお任せ下さい。