と、その前に・・
■え!? チョコレートにも遺伝子組み換え?
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/cyberaction/meiji2/index_html
あなたはチョコを買うとき、食品表示をチェックしますか?
チョコレートの原材料名に「大豆レシチン」とか「乳化剤(大豆由来)」と表記してあるのを見たことがある方も多いはず。
明治のチョコレートには、遺伝子組み換え(不分別)の大豆レシチンが使用されています。
「不分別」というのは、「遺伝子組み換えダイズを分別管理していない」という意味です。
遺伝子組み換えとそうでないものが混ざった大豆を原料にしています。
【カカオ農場での児童労働にNOを!】
【子どもの人身売買にNOを!】
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2189
▼チョコレート
日本はカカオ豆の5万5590トン輸入し、うちガーナからが最も多く3万8359トン、コートジボワールからは2325トンとなっています(2005年統計より)。
チョコレート価格のうちに、カカオ豆農園主に渡るのは、0.5%で、200円のチョコレートでしたらたったの1円です。
そこから労働者に支払われる賃金はさらに安い金額になります。
この市場価格の安さが児童労働、子どもの人身売買につながっていきます。
チョコレート製造には、カカオ豆の粉砕が必要で、それには巨額の設備投資が必要となってきますが、途上国ではそれが困難となり、外国資本が工場を建て、安く調達したカカオ豆から生産したチョコレートを販売することで莫大な収益をあげます。
欧米のチョコレート・ココア業界の企業、労働組合、消費者団体やNGOは、カカオ豆栽培における最悪の形態の児童労働と強制労働をなくすことを目的に協定を締結し、その実現のために「国際ココア・イニシアティブ」基金を設立しました。
しかし米国の大手のチョコレート企業は、「児童奴隷フリーslave free」(児童奴隷による搾取のないカカオ豆から作られた)チョコレートをいまだに作ることができません。
▼カカオ農場へ売られる子どもたち
2001年4月13日世界中の新聞やテレビが、ある事件を報道しました。
西アフリカのギニア湾で10歳から14歳の子ども227人(人数には諸説あり)を乗せた船エティレノ号が行方不明になったのです。
ギニア湾の沿岸国家はこの船の寄港を禁止したため、1週間ほどギニア湾をさまよった後、行き場のなくなった船は、出発地だったベニンの港町、コトヌーに戻ってきました。
ところが戻ってきた船には、23人の子どもしか乗っていませんでした。
処分に困った船長が子どもを投げ捨てたと疑われましたが真相はわかっていません。
この船の子どもたちは、西アフリカ諸国から集められ、コートジボワールのカカオ豆農園に売られて送られる途中でした。
全世界のカカオ豆の7割は西アフリカで、特に4割はコートジボワールで作られています。
カカオ豆のような一次産品は途上国にとって、重要な外貨獲得源ですが、大変厳しい競争にさらされていて価格は下がる一方です。
利益を上げるために安い労働力を得ようとして子ども奴隷を使っているという構図があります。
奴隷仲買人は、1人あたり15~30ドルで村の子どもたちを買い集め、カカオ豆の農場に送ります。
子どもたちはタダ同然の低賃金か賃金なしで重労働をさせられ、擦り切れたTシャツ1枚で農薬を扱うこともあります。
カカオ豆の生産のため、25万人を越える西アフリカの子どもたちが働いていると言われています。
▼アフリカで横行する子どもの人身売買
アフリカでは、カカオ豆農園の他に、さまざまな仕事をするために子どもたちが人身売買されます。
中央アフリカや西アフリカでは、親類などに預けられた子どもが家事労働で搾取されたり、紛争下にあって武装勢力によって誘拐され子ども兵士となる子どもたちもいます。
子どもたちは、鉱山、砂利採取場、プランテーション、ボルタ湖(ガーナ)での漁業、家事労働、性産業に向けて売買されます。
▼何ができるのでしょうか
コートジボワールの大統領にアピールを送りましょう
健やかな子ども時代を送り教育を受けることは、子どもの基本的な権利です。
ILO条約138号、182号で明確に禁止されているにも関わらず、途上国ではまだ教育の権利を侵害されている子どもたちが大勢います。
コートジボワール大統領に児童労働撲滅に向け尽力していただけるよう、葉書を送ってください。
PDFにした葉書をダウンロードして、差出人住所・氏名をご記入の上、署名をして、切手(70円)を貼って投函してください。
●ハガキPDFはこちら
http://www.amnesty.or.jp/modules/mydownloads/visit.php?cid=4&lid=70
●アピールハガキ日本語訳:
大統領閣下、私はコートジボワールのカカオ豆農場での違法な児童労働、強制労働について深く憂慮いたします。
マリの子どもたちが殴打されながら、賃金なしでわずかな食料と睡眠で1日12時間から14時間働くことを強要されているとの報告があります。
マリの子どもたちは、コートジボワールに人身売買されカカオ豆農場で働くことを強要されてきました。
私は閣下に直ちに児童労働と強制労働をやめるよう必要な手段をとってくださるようお願いいたします。
そしてコートジボワールの法律において明確に児童労働を禁止するよう修正してください。
また、違法な児童労働の責任者に正義をもたらすよう要請します。
最後に国際労働機関(ILO)やその他の国際機関との協力のもと、児童労働を撲滅し労働者の権利を守るようお願いいたします。