子狸の八千代の墓参り。
あれから もう、4ヶ月とちょっとが経つのか。
これで4回目。
人間が今まで考えようとしなかったから。
自分たちさえ良ければいいと歩んできたから。
そんなわがままのせいで殺されたようなもんだよね。
この桜の木の根元に置いてやった小さな体も、今ではもうすっかり土に返ってしまった。
周りの景色は変わらない。
ただ、向こうの方では緑色が減って、足元では逆に小さい緑が増えてるだけ。
でも人間がその気になれば・・
田んぼは消され、アジサイの木も消され、この桜の木だって切り倒される。
そしてまた、もっと、
ただ生きるために生きている命を奪い続けるんだと思う。
来月もまた来れたら、
ここから見える色は変わってるかな。
もし雪が積もってたら、
八千代が眠るこの場所は
真っ白で、綺麗な寝床になるだろうな。
たぬきの子供が殺されました 2010.8.4
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