Circle on the other side より
http://ameblo.jp/vivihappieta/entry-10924744664.html
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
原発20キロ圏内の『家畜』と呼ばれる動物たちのいのちを救うため、さまざまな立場の方々が協力して、実現に向かっている、希望の牧場、『サンクチュアリ・ファーム』。
私も、20キロ圏内が封鎖される以前より、犬や猫、ペットだけでなく、畜産動物たちのいのちも救われるよう、出来る限り、さまざまな関連機関へ要望を続け、常にその動きを見守ってきました。
今日は、いつかはこのことに関して、真剣に触れようと思っていた、サンクチュアリ・ファームにおける、畜産動物の研究目的の利用、いわゆる、動物実験<Vivisection>への懸念について記事を書きます。
まず、私個人の立場は、あくまで全ての動物のいのちが尊重されること、苦しめられ、殺されるようなことから、動物たちを守ることが目的です。
動物の解放 <Animal Liberation> を最終目的としながら、
動物福祉 <Animal Welfare> も推進する、
動物の権利擁護運動 <Animal Advocacy> をしているつもりです。
したがって個人としては、研究・実験を目的とした動物の利用を容認することはできません。
今回このような緊急事態が起こり、何千頭もの畜産動物たちが警戒区域に残され、(今本獣医師によると今も約4000頭は生存しているらしいとのこと)
地震の恐怖、餓死、共食いの危機にさらされ、挙句の果ての殺処分という政府の方針、(個人的に、いかに苦痛の少ない殺し方とは言え、安楽死自体あり得るのか疑問に思っています。
また、人間以外に死を望む生き物はいないのでは、とも思っています。)
その対案として、「いのちを生かす道」としての『サンクチュアリ・ファーム構想』に賛同し、推進・拡散してきました。
当初より、「研究目的」という言葉がついて回りましたが、
構想の発起人?である今本獣医師が「動物実験なんてことはさせるわけがない」
という旨の発言をされてきていたため、大丈夫・・?だよね、と懸念を持ちながらも、支持してきました。
このようなプロジェクトには莫大な費用がかかる、その予算を得るためには”公益”目的、つまり”研究”という名目が必要なのだ、しかしそれは”名目”なのだ、と・・・
まず、いのちを救うためにはこの構想を実現させるほかないと。
その後、万が一の展開になれば、全力で反対しよう、という思いでした。
ところが、玉木議員のブログにて公表された、官邸へ提出された要望書を読んで、正直「マズイ」と感じていました・・・
http://ameblo.jp/tamakiyuichiro/entry-10903480724.html
また要望書2にある、【原発被災動物研究センター設立】。
要望書の面々に、酪農学園大学・北里大学
・・・お気づきの方もいらっしゃると思います。
記憶に新しい下記の出来事。
<内部告発>牛の首を切り、放血させる・・・
牛を虐殺している酪農学園大を動物愛護法違反で刑事告発
http://www.java-animal.org/jan/090822.htm
<内部告発>北里大学での残虐実験!!
― 猫の頭を開き、電極を刺す!!ネズミを画鋲で張り付け!! ―
http://www.java-animal.org/jan/110103.htm
動物福祉をきちんとしている大学、とはとても言い難いと思われます。
想定していたのは、死後解剖や、血液・排出物の摂取による検査など。
しかし、研究用動物、動物実験の旨の明記が確かにあります。
今すぐには無理だとしても、いずれこんな「施設」ができたとしたら、
「新薬開発」や「被ばく治療」のための、動物を苦しめる実験が行われる・・・
設立当初は純粋に「いのちを守りたい」という思いであっても、時がたってその思いが薄れ、関わる人間も変わり、
当初の目的がブレ、歪んでしまい、存在意義が問われる、というようなことは身近にもよくあるような気がします。
初めからそれぞれの思いや立場にも、ズレがあるのだとも思います。
この先、研究者の意向が優先され、動物実験施設になってしまうようなことだけは絶対に避けなければなりません。
それは、本来の保護区域という「サンクチュアリ・ファーム」の意味合いとは程遠いものです。
もし本当にそのような事が行われるならば、きちんと、「原発被災動物研究センター」として情報発信していただきたいです。
しかしだからと言って、この構想自体に反対するか、と言うと、そうも言えません。
対案なく反対することはイコール殺処分を推進する、ということになるのではと思うからです。
少なくとも、政府が家畜を原則殺処分の方針としている現時点では、畜産動物を救えるかどうかはこの構想にかかっていると思います。
ほかにいい案はありますでしょうか?
サンクチュアリ・ファームが、真の意味で、自然・動植物の保全を目的とした「自然保護区」
として機能するよう求めていきますが、、、現実的に色々と問題が出てきそうです。
まだ始まってもいませんし、改善していけると願います。。。
非常に難しい問題です。
動物の立場を守る人たちが、今後ずっと厳しく監視しつつ、本来の意味を見失わないよう、なんとか良い方へ向かわせていかなければ、と思います。
下記は、JAVA(動物実験の廃止を求める会)http://www.java-animal.org/のブログより転載します。
http://java-hisaidoubutu.sblo.jp/article/45939129.html
******
2011年6月12日
【高邑議員に動物実験の疑問をぶつけました。】
私たちは、家畜を保護するというサンクチュアリ構想が進むうちに、
見え隠れしていた「研究」という言葉に
「動物実験ではないか」という懸念を感じるようになりました。
しかし、「動物実験ではなくて」これはあくまでも
「観察」であるとの説明を聞いてきました。
そんな中、5月26日に城島議員、高邑議員、玉木議員から
研究者らとともに枝野官房長官に、要望書(その1)、
要望書(その2・原発被災動物研究センター設立の要請)というものが提出されました。
その要望書を見て、いわゆる動物実験が含まれていることに愕然としました。
※玉木議員のブログに要望書の全文が掲載されています↓
http://ameblo.jp/tamakiyuichiro/entry-10903480724.html
その疑問を明らかにするべく、6月7日に高邑議員を訪ねて質問させていただきました。
以下にそのやりとりを掲載します。
---------------------------------------------------------------------
Q. 要望書2にある「原発被災動物研究センター」は、サンクチュアリとは別物なのでしょうか?
A. 別とか別ではないとかではない。
サンクチュアリのあり方はいろいろある。
研究利用するところがあっても、ただ飼っているところがあってもいい。
農家の意向通りにやればいい。
ただ予算の確保できる方法は研究活用になる。
自分が出来ることは、研究用として予算をつけて運営するような方法。
飼うだけのサンクチュアリがあってもいいと思うが、それはそうやりたい人がやればいい。
「原発被災動物研究センター」については、今はそんなに考える必要はない。
いますぐそのような箱物を作るのは無理だろう。
南相馬市は、放射能研究施設の誘致をしてその研究を世界に発信する計画を立てている。
Q. 私たちが懸念しているのは、動物実験への利用ですが?
A. 研究は学者がやること。
血液をとったり、死骸解剖もあるでしょう。
筋肉を調べたりもするだろうから、(実験は)ありえる。
そういう場合は安楽殺をするし、福祉などには注意を払う。
そのために、動物福祉をわかっている学者に入ってもらっているので配慮してくれるだろう。
自分は(動物実験は)あまり想定していない。フィールド研究が多いと思う。
・そもそも家畜で肉にされるのに殺される動物であるのを忘れないでほしい。
今回も、このままにしておけば死ぬ。それで研究利用することで生かそうと考えた。
・最初から言っているが、自分は動物のためにやっているのではない。
農家のためにやっている。
農家の人がこれ以上心をズタボロにならないよう、
希望を持たせてあげようと思って始めた。
それにたまたま動物の福祉がくっついてきただけ。
それで牧場を「希望の牧場」と呼んでいる。
Q. サンクチュアリ構想に参加する動物の所有者は、所有権を放棄するのですか?
A. そうなる。保証金は支給される。
Q. サンクチュアリ構想の告知は、農家にどのように行っていますか?
A. 安楽死処分の説明会や協力者によるチラシ配布など。
まだまだ不十分で避難所など回りたいが手がまわらない。
Q. 農家には研究利用もありえることを伝えているのでしょうか?
A. 「研究」とは言っている。
・実験反対とか言われたら、助かる命も助からない。
・研究費3千万円を確保しても、そのうち1千万円が餌代になる。
・一冬の餌代に1千万かかるのでそれも必要になるが、
資金集めの音頭をとってくれる人が現れた。
・ある牧場の周りに「殺処分反対」とチラシを貼ったり、
勝手に家畜を逃がした愛護団体がいる。
逃がした20数頭の牛が水死した。
農家の気持ちがまるでわかってないし、あれじゃ不法侵入。
動物愛護の人たちは、動物のことしか考えないからいけない。
・反対や抗議の電話とかをする人がいるが、
欲しいのは賛成・反対の声ではなくて当事者の声や情報。
以下は、犬猫の保護についてです
・環境省がチームを作って、一時帰宅の際に保護している。
獣医師が中心になって環境省と検討している。
・しかしそれでは間に合わないので、自分も警戒区域に入るとき、
独自にチームを作って保護している。
・あるところでは犬があふれていた。町が餌やりしているが、
放射能濃度の高いエリアでの餌やりも危険なので、
捕獲して濃度の低いところに移して世話をしたほうがよい。
・南相馬市長は、犬猫保護のために人を雇ってもいいと言っている。
職員は人手がないから出来ないので、市からの委託という形で
獣医師とかにお願い出来れば。
ただお金を払うとなると、また議会にかけたりとか必要になるのでボランティアが望ましい。
民間人のボランティアというわけにはいかない。
---------------------------------------------------------------------
******
転載以上
また下記は、上記JAVAブログを受けて、今本獣医師の記事です。
「私もファームサンクチュアリについて、お答えします。」
http://blogs.yahoo.co.jp/shinjo_ah/archive/2011/06/13
下記、一部抜粋させていただきました。
******
さて、それでは、どのような研究か?
これに対しては、現段階では分かりません。
研究者それぞれにやっているテーマがあります。
これは野生動物の専門の方がおっしゃっていましたけど、地面にカメラをセットして、鳥や動物の流れ(種類や移動方向)を見る。
それでも研究になるのです。
動物実験というと血が飛び散ったり、残虐なイメージがありますけど、今回の牧場の目的を考えれば、それをやったら、どこからどんな非難の声が上がるか、いい大人であれば理解できると私は思っています。
また、そんなことが行われていたら、我々がもう一度戦う必要があるかもしれません。
******
今本先生は、サンクチュアリでの動物実験には反対の立場で、動物たちをなんとか生かしたい、そのためにいいプランはないか。とお考えのようです。
みなさまはどう思われますでしょうか。
ほかにいいプランはあるか、考えていきたいと思います。
この「家畜救済」の件、様々な立場の人々が関わっています。
畜産農家、畜産農家を救いたい人、動物を救いたい人、動物の研究をしたい人(?)
肝心の動物たちが置き去りにされないよう、生き延びたいのちをこれ以上苦しめることのないよう、
協力し、意見を出し合って、いい方へ向けていけることを願います。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
はっきり言って、動物を利用する事しか考えていない人や、動物を殺す事を容認している人や、金儲けが第一で命を守るために自己資産を犠牲にしようとしない人には、ぜったい無理です。
動物を他人に殺させて肉を食べ続けている人が、これまで動物を好き放題増やして殺してきて、いざとなれば見殺しにしてゴミのように処分する。
その償いとして、肉を食べる事がどれだけ無駄なことなのかを認識するためと、今いる畜産動物と呼ばれる動物たちを養うために、肉食主義の人達が資金を捻出すれば良いんです。
日本に肉食主義者は何人いますか。
余裕で救えます。
もしそれが嫌だと言うなら、これから先二度と、動物を殺す事は仕方ないとか、感謝してるとか、だからいただきますと言っている、などと心にもないセリフは言わないでもらいたい。
どうしても動物の肉を食べるなら今行き場のない動物を救う事は義務。
結局新しく建設する施設と実験動物を金で買うだけ。
良心の募金で動物が救われるわけじゃない。
畜産動物を救済しようと動く人や議員は畜産業界との太いパイプや票獲得を求めているし、実験動物と言う名目で救おうとする人や議員は医療業界との太いパイプや票獲得を求めている。
殺されてヒトに食べられない。殺されてヒトに食べられる。
動物にとって何が違うんだ。
☆ブログランキングに参加しました。1日1回の応援クリックお願いします☆
人気ブログランキング1 ブログ村ランキング2 JRankBrogランキング3 とれまが人気ブログランキング5 BS blog Ranking6
って思っていましたが、
こちらに来て良く分かりました。
大規模なファームの建設であり、
とてもお金もかかるようで
大変なことと思いました。
いつも情報を有難うございます。
私は飼うだけのサンクチュアリには賛成です。
これ以上、
動物たちに苦しみを与えて欲しくないです。
だから本当は飼育するような施設じゃなくて、野生動物保護区のような環境、例えば牧草がいっぱい生えてる広大な草原を柵で囲って自然な姿で一生過ごせるって言うのが僕のイメージとしてありますね。
ただご飯を食べて寝て苦しむために生きてるんだったら生きてるとは言わないですもんね。
人間の勝手な心情と計略で無理に生かされてるなんて嫌です。
短くてもいいから安らかな一生を望みます。
イギリスでは、RSPCA設立&動物虐待防止法成立、また1959年にUFAWにより「人道的動物実験手法の原則」が提唱され、三原則(3つのR)「置換え(Replacement)」「削減(Reduction
)」「改良(Refinement)」が今なお重視されており、1986年動物(科学的処置)法が成立して明確化されています。
一方で、日本の動物実験・研究に関する法的根拠はどのようなものなのでしょうか。今回のサンクチュアリファームは、どの法に基づいて運営・研究されていくのでしょうか。