「競走馬の脚はなぜあんなに細いのか?」
競走馬は「速く走る」ことにさらに特化した人為淘汰の結果、体重に対する足の太さが限界まで細くなってしまっています。
競走馬は速く走ることを目的に改良、繁殖されており
そのスピードを支える「体を作る」ことは考慮されていません。
以下転載
http://yayuyo.org/?p=340
人間に手を加えられた無数の生物のうち、もっともダイナミックな変化を遂げたのがサラブレッドだ。
限られた距離を、少しでも速く走ることだけを目指して改良されたサラブレッドは、自動車やテレビと同じ「製品」だと言える。
進化の過程で、走るために必要のないものを次々と削ぎ落としてしまったため、サラブレッドは、人間に手厚く世話されなければ到底生きていけない。
野生馬とサラブレッドの違いは、まず、足の太さにある。
サラブレッドの足が細い理由は、競輪選手の乗る自転車の車輪が細いのと全く同じだ。
動くパーツの質量が小さければ小さいほど、エネルギーを効率よく地面に伝えて前進することが可能になる。
一方、野生馬の太い足にも、それなりの理由がある。
アフリカの草原で肉食獣から逃げる野生馬は、右へ、左へと方向を変えながら追跡を振り切ろうとする。
サラブレッドのような細い足では、方向転換のさいに足にかかる大きな力を支えきれず、骨が折れてしまう。
もともと直径が50センチ以上もあった野生馬の足が、サラブレッドではすねの部分で10センチ以下まで細くなったのは、直線と半径の大きなカーブしか走らない単純な運動に特化した結果だった。
馬は、細い4本の脚で400~500kgの重い体重を支えています
足を骨折した競走馬の多くが殺処分されていますが、普通なら治癒するまで残りの3本の足で何とか歩くこともできるのが、競走馬では細すぎて、それができなくなっているそうです。
2014/4/25
競馬の裏側は犯罪の温床