浅田真央の完璧な演技の後に、
完璧な演技で返すキム・ヨナもさすがだ。
どちらも19歳とは思えない素晴らしさ。
技術的、心理的には本当に
甲乙つけがたいできばえだったと思う。
5点も差がついたのは
ちょっと意外だった。
差が出た第一の要因は、
やはりプログラム構成だろう。
浅田真央のプログラムも
けっして悪いわけではないが、
まあ凡庸という感じだ。
それに対して、
キム・ヨナのプログラムは、モダンで、
編曲などもほんとうによくできていた。
緩急があり、ジャンプがどうとか、スピンがどうとか、
そういうことを意識させずに、
全体をひとつの流れとして、
安心して楽しみながら見ることができる。
それも、誰にとっても簡単に。
オリンピックで競技している
というようなことを忘れて、
よくできたアイスショーのように
見入ってしまう魅力があった。
プルシェンコについてコメントがあったように、
競技としては、こういう方向に進むのはどうなのか、
という感じもあるが、
最近は特に技術よりも芸術性・表現力
が重視されているようなので、
この差は大きかったと思う。
そのほかの要因を強いて探せば、
浅田真央は、どうしても表情が硬い。
くるくると忙しく器用に回るほど、
機械人形が滑っている感じがしてしまう。
対して、キム・ヨナは
一人の女性が滑っている感じがする。
アジアン・ビューティーを地でいく、
柔らかさ、しなやかさが感じられる。
この差は何なのだろう?
演技に対する心理的な自信、
余裕がもたらすもの?
5点差は大きいが、
オリンピックの舞台では、
まだ何が起こるかわからない。
明後日も楽しみだ。
追記:
今日の演技についてのブログ記事などを読んでいたら、
こんなページがあった。
ネットではだいぶ話題になっているようだ。
確かに点数がインフレしている感はある。
なんだかなぁ・・・
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