日々の寝言~Daily Nonsense~

パリオリンピックについての雑感

パリオリンピックは
まったく熱心にではないが、
ちょこちょこと見ている。

これまでのところ
一番感動したのは、やはり、
体操の男子団体の金メダル
だろうか。

中国の選手が鉄棒で2度も落下する
というのは、小説に書いたら
まったくのご都合主義と
文句を言われるような出来事だろう。

事実は小説より奇なり、
諦めなければ夢はかなう(こともある)
といったことの事例として
語り継がれることになるのだろう。

こういうときに
感動してしまうのは、
どうしてなのか?

生きることはつらくて、
基本的には絶望的なプロセスなので、
人間は、こういう
「がんばるといいことがある(かも)」
という仮説を強化するようなエピソードを
必要としているのだと思う。

スケートボードの金メダルも素晴らしかった。
技の難易度と見た目が乖離しているので、
よくわかっていないのだが、
こういうのを見ると、日本は、
つくづく和魂洋才の国だなぁ、と思う。

一方で、勝負の世界なので、
夢がかなわないことも多い。
というか、当然ながら
こちらのほうがずっと多い。

メダルを獲得して
スポットライトを浴びる選手は
ほんとうに一部だけだ。

優勝候補とか、メダル候補と
言われて負けてしまった選手の
悔しさや哀しみは想像に余りある。

ただ、勝負には敗者がつきものなのだし、
周囲の期待に応えられなくて申し訳ない、
というふうには思わないで欲しいと思うのだ。

努力しているのは自分なのだし、
周囲は勝手に期待して応援するだけ
なのだから。

柔道団体も、なでしこジャパンも
あと一方で、残念だったが、
熱い闘いを見せてもらっていることに
感謝の気持ちしかない。
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