さすがにこれは書かないわけには行かない。
初代永世竜王の渡辺明が、
18世永世名人資格保持者である森内九段を
4-0であっさりと押し切り、6連覇を達成した。
竜王戦6連覇は、もちろん史上初。
永世名人資格保持者を相手に、
どの将棋も危なげない快勝ばかり。
強すぎる・・・
最終局は、後手番の森内九段が一手損角換りを選択。
昨年の羽生-深浦の王位戦第一局を
踏襲した進行となったが、
封じ手直前で渡辺竜王が、
羽生名人の指した▲6六角から
▲7五歩へと手を変えた。
せんすぶろぐによると、
> ▲7五歩のところで羽生名人は
> ▲6六角と変化球を投じたのですが、
> ・堂々と取るべきだったか?
> ・しかし、▲同歩△8五桂▲7六銀△6五銀で
> まとめるのが大変
> という感想を残しています。(将棋世界)
ということだったが、竜王の局後の感想として、
> ※「将棋世界に、▲7五同歩には△8五桂と
> 書いてありました。それなら先手もやれると
> 見ていましたので、前例の▲6六角に代えて
> ▲7五同歩を選びました」(渡辺)
と書かれている。
つまり、渡辺竜王は、羽生名人の大局観を否定して
そしてちゃんと勝ってしまった、ということだ。
もちろん、王位戦直後の感想と、
その後研究しての結論を比較するのは無理筋だが、
それにしても、今の竜王の充実ぶりを
象徴するような話だ。
手が見える、というか、
ひと目の形勢判断に明るいだけに、
甘い読みで取りこぼすことがあるのが難点だが、
ピーク性能では明らかに現時点で最強だと思う。
他のタイトルを取る日も近そうだ。
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