「将棋世界」は3月号だけ買っている。
前年の将棋を振り返っての
ベストテン企画があるためだ。
今年は竜王戦も熱戦だったので、
さらにお得感が高い。
2008年のベストは、
やはりというか、当然というか、
竜王戦の第7局が選ばれた。
終盤までやや羽生有利で進みながら、
お互いに勝ちを逃し、
結局渡辺竜王がぎりぎりで勝った一局。
羽生さんは、去年の王位戦第7局といい、
3年連続で、負けた将棋がベストワン
に輝いているような気がする。
王者が負けることには
インパクトがある、
ということか・・・
羽生ファンとしては微妙な気分。
それにしても、ベスト10のうち
1,2,3,4,5,6,9 の7局が羽生さん絡みで、
羽生さんの4勝3敗。
昨年はすべてのタイトル戦出場だから
しかたないとはいえ、
未だに圧倒的な存在感だ。
しかし、2008年の将棋を振り返ると、
羽生さんも衰えた、と改めて思う。
竜王戦第7局、第4局、どちらにしても、
勝ちになったらしっかり勝ち切るのが
羽生さんだったのに・・・
思えば数年前から気配はあった。
谷川九段に破れた順位戦プレーオフ、
郷田九段に敗れた一昨年の順位戦、
深浦王位に敗れた王位戦・・・
どれも、らしくない負け方、だった。
竜王戦第7局の観戦記にも、
やはりタイトル戦出ずっぱりの結果の
疲労蓄積だろうか、という記述があった。
これは勝者である渡辺竜王にはちょっと
失礼かもしれないが、
年齢的なものとあいまって、
羽生さんを追い詰めているのは
間違いなさそうな感じだ。
先日の深浦さんとの王位戦第2局も、
あっさりとした負け方だったし・・・
いずれまた復調して、
鮮やかな勝負を見せてくれるとは思うが、
複雑化し、急速に変化する現代将棋の環境においては、
棋士の最盛期の寿命はやはり短くなる傾向に
あるのかもしれない、と思う。
最新の画像もっと見る
最近の「将棋・ゲーム」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事