将棋の王位戦七番勝負の第一局は、
先手番となった豊島九段が、
猛攻で藤井王位を一気に押し切って
121手で勝った。
将棋は1日目から先手の豊島さんの攻め、
藤井さんの受け、で大熱戦となったが、
2日目に入って、藤井さんの一瞬の隙を
豊島さんが突いた後、逆転を狙う藤井さんの罠を
かいくぐり、一手間違えれば逆転の綱渡りを
見事に渡り切って優勢を拡大していった。
いわゆる「藤井曲線」を
そのまま返すような快勝。
やはり、さすがに、豊島さんも、
名人、竜王経験の天才であり、
その研究力は、対 AI の戦いでも証明済だ。
昨年は、王位戦 1-4、叡王戦 2-3、竜王戦 0-4 と
とんでもない苦渋をなめさせられたが、
一矢をむくいたJT 杯決勝に続いての連勝となり、
二人の対戦成績も、
豊島さんから見て11勝13敗と
また拮抗してきている。
藤井さんは、並行して行われている
永瀬王座との棋聖戦もあって大変と思う。
一人で二人を相手にしているようなものだ。
昨年度に一気にタイトルが増えて、
将棋以外の仕事も増えているだろうし、
いろいろなプレッシャーがあるのに加えて、
他の棋士たちが、それこそ必死の研究で
藤井さんに対する戦い方を会得してきている
という面もあるに違いない。
しかし、藤井さんもまだまだ強くなるだろうし、
観る側としては、一方的ではなく
手に汗握る熱戦が増えるのはとてもありがたい。
注目の第二局は、少し間があいて
7月13日、14日に戦われる。
個人的には、判官びいきの性格から
豊島さんを応援しているので、
ぜひこの調子での王位奪還を祈っている。
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