Born Free

便利にはなったケドも…


昨日観た報道番組の特集のコトを思い出した。
フェリー業界とその航路の沿海の町の実状である。

淡路島の"岩屋"っちゅう町と対岸に在る"明石"を結ぶ
"たこフェリー"(明石フェリー)が昨年の終盤から
従来の終夜運転を取り止め、22時以降の便の運行を休止した。

瀬戸大橋や明石海峡大橋開通後
大阪湾から四国や淡路島を結ぶ航路が
次々と姿を消して行った。

当初高かった通行料金もETCが社会に出だし
普及を目指す国策の下、軒並み値下げして行き
更には、某総理大臣の経済対策の中に
高速道路の更なる値下げが盛り込まれてる。

そんな中、かかる時間と運賃のバランスがイマイチになり
高速道路や鉄道に顧客を奪われ、大胆な値下げが出来ん上
昨年みたいな原油高があったりするさかいに
フェリー業界を取り巻く環境は、かなり厳しい。

ちょこっとハナシは逸れたケドも
上に挙げた、"岩屋"っちゅう町からは
対岸の明石や神戸に通勤、通学をするヒトが多い。
たこフェリーはホンマに地域住民の足になってる。
そんな大動脈も、社会情勢には勝てんモンである。

深夜に二便、町からマイクロバスで
対岸に出てる町民を迎えに行くっちゅう方法で
今は凌いでるケドも、それにも限界がある。
利用する町民が一回乗車ごとに\500以上カンパする
っちゅうコトでやってるケドも
"運賃"っちゅうカタチでやってたら
"営業"とみなされるさかいに違法になる。

少なくとも、昨今の社会情勢からして
状況が好転する可能性は極めて低かろう。

大阪の港から出港するフェリー事情にも
昨今の便利な道路事情がもたらした"犠牲"がかなりある。

ワシが子供の頃は大阪南港や神戸港から
多数の会社からありとあらゆる航路が存在した。
フェリーターミナルに行ってフェリーを眺めるだけで
ココロがワクワクしてくる位やった。
中には、同一方面に複数の会社から航路が出てたりもした。

信じられんハナシやケドも
中には、大阪~広島っちゅう航路も存在して
修学旅行客なんかも多かって賑わったそうである。

これは経験談であるケドも
真夏に早朝に大阪を出発して福岡まで
単車で走って行ったコトがある。

下道を中心に、高速道路をちょこっとだけ
織り交ぜ乍らやったんやケドも
休憩を入れて十三時間掛かった。

フェリーで北九州・新門司港までの所要時間が
約十二時間で、夜出港の朝着岸である。
船内には展望風呂もあったりするし
乗客が少なければ、二等船室(所謂、雑魚寝場)では
ゆったりと場所を確保出来たりするさかいに
旅の手段と考えた時に、かなり重宝する。

確かに、新幹線で二時間で博多まで行けるのも
かなり有り難いモンがあるケドも
フェリーにはフェリーのなんとも言えん好さがある。

みなさんも、いっぺんゆっくりと旅してみませんか?


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