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2020/12/15

2020-12-15 01:28:00 | 日記
 1980年12月8日(米現地時間)。「ジョン・レノン暗殺」が伝えられ、ラジオでジョンやビートルズの曲が延々と流された夜、茫然と聞き続けていたのを思い出します。私は高校2年生でした。あれから40年。
 最近出版された「ジョン・レノン フォーエバー」(河出書房新社)と言う雑誌によりますと、あの年12月4日に湯川れい子さんがジョンに電話取材したとき、ジョンは「日本が懐かしくてしかたない。今度は北海道や九州に是非いきたい」と語ったそうです。実はその時、日本を皮切りとするワールドツアーが決定済みで、発表を待つばかりになっていたとか。その4日後の凶弾。もしジョンが来日していたら、と思うと、あの夜のことが、ひとしお感慨深く思い出されます。

 ちょうど今、「ハッピークリスマス」が、巷に流れていますね(なんと、ヒップホップ調もあります)。それはそれで結構、でも僕は、ジョンがダブルファンタジーで復活する前、NYの家で主夫をしながら一人でテープに吹き込んだであろう、「REAL LOVE」に今、心を打たれます(ジョン・レノン「アコースティック」収録)。
 ビートルズ・アンソロジーで、ゴテゴテとアレンジが施されたものより、シンプルな弾き語りが良いです。このメロディー・センスが、レノン・マッカートニー、そしてジョン・レノンであり、歌詞もジョンそのもの。

 All the little boys and girls living in this crazy world
  All they really needed from you
  Is may be some love
  ・・・・
 why must we be alone
why must be alone
it's real life ,it's real life


 先述「ジョンレノン フォーエバー」によれば、ジョンは、禅に関心を持ち、来日した折、白隠禅師の書を好んで購入していたということです。
 こんな記述があります。
 「ジョンが惹かれた白隠が残した『南無地獄大菩薩』という書には、『地獄も極楽も人の心に映ったものにほかならない』という教えが記されており、これがジョンの歌った『イマジン』の思想に通底するものだという」。
 つまり、仏教の根本思想である「空即是色、色即是空」、<この世はすべて空である>という考えが、イマジンに表現されている、と。・・・すごいことですね。
 また、そうだとすれば、「イマジン」のメッセージは、とりわけ日本人には理解しやすいものでないか、と思います。

 
 生きていれば80歳。最近公開された映画「yesterday」(ビートルズが存在しなかった世界という設定)には、老人となったジョン・レノンが登場します。(泣)。もしジョンが今も存命であれば、素晴らしいメッセージを私達に伝えてくれていると思います。