通訳案内士の気ままな生活

現役通訳ガイドのブログです。プライベートから気になる収入などの話まで!?包み隠さずお話します!

通訳案内士の収入②

2010-06-17 12:40:25 | 通訳案内士情報
さて、このブログでもっとも人気な検索キーワードはやはり”収入”

気になるところだと思います。

以前にも書きましたが補足を若干いたします。


単純に日当x稼働日数で大体の年収は分かると思います。
日当は色々差がありますので
今回は現実的な線で25000円/日とします。

私のガイド稼動日数ですが
2008年で約70日
2009年で約100日
2010年の目標は150日

半日ツアーは0.5日として数えてるので
実際稼動した日数は5~10%ほど多くなります。

※ガイド以外のお仕事もしているので
これ=年収なわけではありません。


稼働日数通算300日が
一人前のガイドとして認められる一応の目安です。
もちろん生涯勉強を続けないといけませんが。


借金を抱えて家族を養なわなければいけないと
お金が一番の懸念事項であればあまりこの仕事は向いていないかもしれません。
自分の時間も確保して自由に働いたきたい方には
最適のお仕事だと思います。
繁忙期、閑散期もありますので
海外旅行に年2~3回行ってる人もいます。

あとはフリーランスですので
特に仕事の制限はありません。
自分のアイディア次第では事業を拡大することも可能です。

プロとして請け負った仕事はきちんと行い、
そのために普段から継続的に勉強をすることも必要です。
そういった責任を背負った上で
自由も楽しめるのがこの仕事のいいところです

英語で仕事ランキング



新人ガイド行動指針その⑧

2010-03-22 16:47:53 | 通訳案内士情報
旅程管理主任者資格の補足です。

通常は旅行会社や、派遣会社に所属している人が取る資格なので
フリーランスの通訳案内士が取ることは想定されていません。

ですが、一部の学校などでは
その学校で基礎研修を受けることで
残りの研修が受けられる制度がありますので
活用してください。

トラベル&コンダクターカレッジ

ただ、以前も書きましたがあくまでも
主催旅行にチーフで添乗するときに必要な資格なので
通訳案内士の場合は必ずしも必要ではありません。

インバウンドで主催旅行をしているのは定期観光を行っている
一部の企業だけだと思います。
ほとんどは顧客からの依頼や、海外エージェントの現地部分下請けの
手配旅行にあたると思います。
知識としてはあったほうがいいですが、法律的には必要ではありません。

多様な顧客の要望に応えられるようにと
派遣会社では登録時に取得をするように言われると思いますので
その場合はその派遣会社所属ということで
取得すればいいと思います。

資格を持っていれば勉強したとアピールはできますが、
実際の添乗経験があるほうが何倍もアピールできますので
お勧めです。

ちなみに研修では
ガイドにも必要な法律知識も学びます。
お客様の保護はもちろんのこと
自分の身や、旅行会社をイザという時に守る知識も学びます。

このあたりは現在ではグレーゾーンですが
将来的にガイドの新人研修に盛り込まれてくると思います。
今ちょうど制度の見直し中で、ガイド研修の充実の必要性が
かなり議論されていますので
まず間違いなくそうなると思います。


英語で仕事ランキング





インバウンドの新しい流れ

2010-03-13 23:40:29 | 通訳案内士情報
本日は電通さん主催のセミナーに参加してまいりました。

花街についての講演で
本までいただきました。

色々ためになりましたが
一つ疑問が。
通常は通訳案内士対象のセミナーなどは
通訳案内士団体や旅行会社さんが絡むもの。

何故電通さん?
このセミナーの目的は?


この疑問の答えは電通さんのご挨拶で明らかに。


どうやら電通さんもインバウンド業界に注目をしているようです。

そして、現場を知る通訳案内士にもご興味があるとか。
ガイドの質を高める手伝いをしつつ
関係を深めておきたいということのようです。

今までは観光庁と旅行業界を中心に動いてきたインバウンド業界ですが
旅行業以外の民間大手企業が注目してくれるのは頼もしいことです。
何か新しい流れが来ている気がします。

政府は税金を投入して海外で宣伝をする。

そして日本に来たお客様は民間で対応する。
こうあるべきですね。

ただ現状だと、旅行業者さんと観光庁中心で
どうしても数の目標優先で
低価格競争に巻き込まれつつあります。

日本のブランド価値を高めるとか
新しい観光施設を作り出すとかは
旅行業だけでなく他業種の会社が動いてくれることが重要だと思います。

こうやって旅行業者以外にも
外国人観光客受け入れに積極的な企業が増えれば
色々な相乗効果で
日本のインバウンドの総合的な質は向上するのではないでしょうか。

そしてわれわれ通訳ガイドにとっても
旅行に同行する以外の活躍の場も広がってくる気がします。

今は、他業界の経験を生かしガイドをしている人が多いですが
これからはガイドの経験を生かし、他業界で活躍する人が出てくるのではないでしょうか。

私達の知識や経験を生かし
他業界の企業にフィードバックできれば
通訳案内士資格の価値が見直されるでしょう。
求人の条件に通訳案内士経験者と記載される日は近いかも。
そういった期待に沿えるように
私達も切磋琢磨し備えなければ

英語で仕事ランキング

新卒と通訳案内士

2010-03-05 20:12:32 | 通訳案内士情報
一緒にお仕事をしていたガイドさんがセミリタイヤをして
就職することになりました。
これからは週末のみガイドをするそうです。

通常であれば、もうちょっと頑張ろうよーというものの
彼女は新卒ガイドなのでそれもありかなという気がします。

ガイド業界はみんなフリーランスです。
それぞれが異なるバックグラウンドを持ち、
それを生かしながらガイディングに生かしています。
特に決まった教科書がない分、自分の経験がものを言います。
その点新卒ガイドさんは不利だといえるでしょう。
しかしガイドは経験日数がものをいいますので
若いうちに始めれば30歳前にはベテラン売れっ子ガイドになれる可能性もあります。

ただ最近の傾向として
ガイドは得意分野を持つことを期待されています。
この得意分野とはだいたいが前職の職業経験のことです。
アテンド通訳できるぐらいの知識は求められます。
二ヶ国語が流暢に話せて、日本全国を観光案内できることで
十分特殊技能をもっているはずなのですが
なかなか高いハードルを求められます。



普通に新卒で就職すると、
同期と楽しく研修を受け
社会人としてのマナーを徐々に習い
たまに同期と愚痴って飲みながら
少しずつ仕事を覚えて行くと思います。

それに対し新卒ガイドさんは
いきなり”プロ”とみなされ
OJTも無く生きていかなければなりません。
仲間は居ますが同時にライバルでもあります。
まして、初任給もボーナスも無く
社内恋愛さえありません。

ちょっとかわいそうですよね。
フリーランスになるのはある程度新卒気分を楽しんで
出世競争でもまれて、
同期が寿退社しだしてからで十分な気がします。

そして残念なことに今の通訳案内士システムでは
新卒のみなさんが夢をもって取り組めるほど
将来性がある環境ではありません。
どちらかといえば不透明で
資格が無くなってしまう危険性さえあります。
そういった意味でもガイド一本で生きて行くのは
かなりRISKYと言えるでしょう。

ある程度社会経験を積んでからであれば
そのRISKとやりがい云々を天秤にかけて
やってみる価値はあると思います。

新卒の学生さんが通訳案内士を一生の職業として選択できない現実。
彼女ぐらい優秀であれば、就職先はいくらでもあります。
優秀な人に背を向けれれてしまうという現実。
観光立国を目指す観光庁のお役人さん達はどうお考えでしょうか?

英語で仕事ランキング






新人ガイド行動指針その⑦

2010-03-03 17:56:48 | 通訳案内士情報
さて新人ガイドの皆様はそろそろ研修の真っ只中かと思われます。
僕も新人の頃ひな祭りの辺りに新人研修を受けた記憶があります。
あの時仲良くなったガイド仲間が3人居ます。
英語一人と、中国語2人。

中国語の二人のうち一人はとりあえず添乗を経験したいと添乗員になり、
そのまま添乗の道まっしぐら。
もう一人はバイトをしながらぼちぼちガイドの仕事をしてるようです。
中国語ガイドの状況はやはり厳しいです。

そして英語ガイド一人は前半は色々お仕事してましたが
最近は厳しいようです。

みんなでリッチになって料亭で宴会しようって話したことを覚えています
さて今年は勝負の3年目!
全体的なツアーの予約状況からすると
ピーク時までは行きませんが、なかなかの出だしのようです。
ぼちぼちお仕事の話を聞くようになりました。


さて、今日の話題は青色申告です。

初めてフリーでお仕事される方には
なかなかなじみの無い確定申告。
今までは全部会社がやってきてくれたことを
自分でやらなければいけません。

確定申告には白色、青色とあります。
給料以外の収入がある通訳案内士は青色申告をすることができます。

ガイドを始めたばかりだと給与所得のが多いかもしれません。
その場合は白色申告でもいいでしょう。
ガイド報酬などの事業収入が増えてきたら青色に切り替えましょう。
切り替えのタイミングですが・・・特に明確な基準はありません。
事業収入が少しでもある時点で青色申告をすることは可能です。
自分でそろそろと思った時がタイミングです。
インターネットの副収入で青色申告をして経費を落としている人も
最近は結構多いようですので、副業でもOKなのです。


白色申告は簡単です。
帳簿は特につけなくてもいいです。
給与所得については何もいじれません。
事業所得については収入から経費を差し引き
事業所得を出します。
そして通常と同じく基礎控除、社会保険控除なども申請します。


青色は2種類あって、簡易簿記か複式簿記を選ぶかで控除額が変ります。

簡易簿記は取引を一面的に捕らえて5種類の帳簿を記録していきます。
売り上げいくら、なになに購入いくらという感じです。
これで10万円の特別控除がうけられます。

複式簿記を選択すれば
最大65万円の控除が受けられます。
その代わり複式簿記は取引を2面的に仕訳して
記録しなければいけません。
たとえばペンを現金で買う取引は
現金のマイナス、ペンを事務用品費にて処理という
2面的な記録をしていきます。
現金取引は簡単ですが
カード払いなどになると
買った日の処理と、引落日の処理の2回の記録が必要です。
ということで結構慣れるまでは大変な作業です。
その代わり会計処理が克明に記録されるので
65万円まで控除してもらえるわけです。

なので、青色申告を始めるタイミングは
この膨大な帳簿作成の作業量に対し、特別控除で十分な恩恵を受けられるかどうかで
決めてもいいと思います。

青色申告開始には
税務署に対し
開業届と青色申告承認申請書
の提出が必要になります。
タイミング的には毎年3月15日までとなっていますが
それを過ぎても、新規の場合は開業後2ヶ月以内であれば
いつでも提出ができます。
この開業日というのもあくまで自分が決めるものですので

英語で仕事ランキング