行先は何処でも良かったのだが、昨日の夕日がきれいだったのを
思い出して、江の島へでもと思ったが、絵になる風景が良かろうと
湘南台で江の島・鎌倉のフリーパスの切符を買ってしまった
稲村ヶ崎の駅を降りて海岸沿いに歩くと、強い日差しに汗ばんだ
浜辺では泳ぐ若者達も多く居た。公園に着く頃には汗だくになって、
いや~汗びっしょりになってとても困った~
公園の高台の木陰に座り込んだが汗がひく気配も無い
幸いにまだ時間が有りそうなのでゆっくり休む事にした
江の島の先に富士山がうっすらと見える~今日は期待できそうだ~
拡大して見るとセピア調のステキな写真になっている
間もなく6時になる頃、西の空が赤らんできた
日が沈み始めた。予想した通り富士山より相当北側だ~
ダイヤモンドになるにはまだまだ先だ~なんて独り言を言いながらも
次第に緊張してきた。日が沈むのはここからが速い、
先先月の6月に立石の夕日を撮った折も直ぐに沈んでしまった。
しかも一番きれいと言われる半分沈んだ所までは
わずか2~3分の勝負である
このチャンスを逃がすまいと先程来よりブラケットに切り替えて待っていた~
もうファインダーから目を離す余裕も無くなった
それでも液晶ビューで確認し露出を振ったりズームで構図を変えたり~
ちょうどこのタイミングにどれだけ頭が回転するかで良さが決まる
期待する相手が良くなるにつれてかえって空回りする
今年の2月の寒い夜に浦賀の燈明堂(最古の木製灯台)を撮った時、
液晶ビューで露出を見ながら撮ったのだが、帰ってから見ると全て
アンダーで見るに耐えなくて、ダメになった苦い記憶がある
今日はあの時の二の舞にならないように気遣った~
すばらしい富士の夕日が眼前に展開されている、今日はとても良い
チャンスに巡り会えたと感謝しながら、昨年末のベイブリッジの
すばらしい夕日を撮った時のあの感動がよみがえってきた~
もうすっかり夕日の感動の世界にのめりこんでしまっていた
こんなすばらしい富士山を目の当たりにするのは始めてだ
夕日が沈み終わるまで撮り続けたが、沈む直前などは何故か淋しさを憶える
あたかも目前の灯りが消えて暗闇になる不安を感じる為だろうか
日が沈んでつかの間ほっとしていると、空が黄金色に輝きだした
黄金色の空に富士山が浮かび上がった、今までの落日とは異なる
黄金の輝きである、期待以上の夕焼けの風景である
これはまたすばらしいと再び構えなおした
右に七里ガ浜、左に江の島~中央に富士の雄姿が・・・
すばらしい夕焼けに感動する暇も無いほど撮るのに夢中で
あった
ファインダーを覗きながら眼前の輝きに感動し撮り続ける
楽しみ或いは喜びのような気持ちを最近になってようやく
味わえるようになった
写真は感動の表現だと言われるが、自分が感動しないで
いくら美しくきれいに撮っても、見る人は感動してくれない
と思う
何もかも忘れて感動の世界にのめりこんでいた
はっと我に返ると周りにいた何人かのカメラマン達が
引き上げてしまっていた
ここらで止めようかと、まだ輝いている西空を見上げ別れる事にした
遠く江の島辺りまで既に点々と灯りが点いた夜景に変わっていた~
いつの間にか汗も引っ込み、海からの涼しい風を感じていた
公園では夏の夕涼みを楽しむ人達があちらこちらに見られた
今日は予期せぬ感動の夕日や夕焼けに出会って、緊張の連続
であった
駅までの足取りも軽く、帰ってからの見る楽しみを思い浮かべ
心地良い疲れと満足感を味わいながら江ノ電に乗った
撮影地 : 鎌倉海浜公園 稲村ヶ崎公園
( 8月28日 ごろう )
『久し振りの投稿で手順など思い出しながらの手探りでやっと書き終える事が出来た
HNにも苦慮したが、結局最初にひらめいた平凡な響に愛着を感じるごろうとなった
今後も健康で、スローライフでデジカメや水彩画を楽しめればと願っている
また、この良きすばらしい仲間の方々に出会えた事にも心より感謝している』
ごろう記
感動しながら次は次はとページを変え日没まで
久しぶりのワクワク感でした。
暑い中お疲れ様です。
仲間の皆さん体調管理しながらいつも笑顔のスローライフでいきましょう。
又灯をつけて頂きました。
一苦労しますね。
努力した甲斐がおって富士山の見事な夕景が
撮れましたね。
私にもその感動分けて貰いました。