講師プロフィール 板垣淑子さん(NHKプロデューサー)
1970年生まれ。中学2年生から高校(愛知県立千種高校)卒業まで名古屋で過ごす。
東北大学法学部卒業後、1994 年NHK 入局。
これまでの主な担当番組は、NHKスペシャル「エイズ感染爆発をどう防ぐのか(2003 年放送)
2006年、若者を中心とした不安定雇用の実態に迫るNHKスペシャル「ワーキング・プア」を制作、大きな反響を呼んだ。
その取材姿勢が高く評価され、ギャラクシー賞・大賞、放送文化基金賞優秀賞、新聞協会賞などを受賞する。
2010年、NHKスペシャル「無縁社会~“無縁死”3万2千人の衝撃~」では、NHK無縁社会プロジェクト取材班のメンバーとして取材を続け「無縁社会」と社会的反響を巻き起こした。
「格差と貧困」の問題を追い続けている「NHKスペシャル」でその取材班としてずっと関わって来た板垣淑子さん。
このところは、「老人漂流社会」というシリーズ名で、昨年秋に「老後破産」、そして今年8月に「親子共倒れを防げ」という番組を放送。板垣さんがチーフ・プロデューサーを務めた菊池寛賞を受賞。
「2008年8月11日付けしんぶん「赤旗」日刊紙第14面に母親大会の特別企画「NHK取材班が語る・貧困と格差『ワーキングプア』」にNHKの制作者(プロデューサー)二人が参加して350人を前にして舞台裏を語ったという興味深い記事が出ていました。
板垣淑子さんは2005年の秋に、秋田の地方都市を取材。
取材の映像を紹介しながら番組誕生の背景を語ったそうです。
2005年当時といえば、年収1億円を超える「スーパーサラリーマン」がもてはやされた頃。
しかし、板垣さんが見たのは、まじめで働く意欲があるのに働く場を与えられない若者たちでした。
国会では、ある閣僚が「格差は無い」と暴言を吐いていた頃のこと。
NHK局内にも相当な慎重論があった そうですが、板垣さんたちは
繰り返し繰り返し「事実を伝えたいんだ」と訴えて、企画を通した と言います。
既にシリーズとして3回放送されたこの番組。 板垣さんは、「当初シリーズ化の予定はなかった」と語ります。
「反響の大きさは、想像をはるかに超えていました。同じテーマで3回やることになったのは、こういう番組がもっと必要と言う声が
NHKに届いたからにほかならないと思っています」 と語られました。
やはり、良い番組が放映された時は「メールやFAXで激励する」ことの重要性を再確認できました。」
(ネットに掲載されていた記事より ↑)
NHK「老人漂流社会」プロデューサーが見た親子共倒れの現実 ←クリック
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