成長が無ーい親仔！

水槽掃除をしていると、今日もお邪魔虫が～っ！！

ノリママ（ガジ、ガジ）「ここってば、フワフワして【感触】いい～っ♪」

ROCK「こらーっ！勝手にお部屋入っちゃ駄目って言っただろうっ！！」

ノリママ「プン、プン！　何よぉ～っ。今日は座椅子じゃないからいいでしょう？」

ROCK「ベッドはなお悪いわっ！！」

白太郎（ギュッ、ギュッ）「これってば、ワシャワシャして【感触】いい～っ♪」

ROCK（ガクッ）「うっ！今度はこいつか・・・。」

　　　　　　　　　 「白太郎君、ママさんと同じ様な台詞言って、何をやってるのかな？」

白太郎「見ての通り、歯ブラシ遊びさぁ～っ☆」

白太郎「ほらっ、妹達よ。お前達にも遊ばせてやるぞ～っ♪」

ROCK「それは、ロン君の甲羅磨き用の歯ブラシなのっ！」

　　　　 「遊びに使っちゃ駄目ーっ！！」

ROCK「ロン君、白太郎を叱ってあげてっ！」

ロン君「歯ブラシを遊びに使うくらい、僕は別にいいけどなぁ～。」

白太郎「そう？ロン君って優しいね♪」

ロン君「それじゃあ、ついでに一触りいってみる？」

白太郎「うっ！ロン君って厳しい・・・。」

ロン君「う～ん。あとちょっとが駄目なんだなぁ～・・・。」

ロン君「ねえ、何で亀が触れないんだい？」

白太郎「分からん。とーちゃんも駄目だったらしいから、遺伝かなぁ～？」

ロン君（のそっ・・・）「白太郎は触れないから、グレ美ちゃん達と遊ぼうっと！」

白太郎（ビクーッ！）「うあっ！急に動き出さないでよーっ！！」

ロン君（のそ、のそ・・・）「おーいっ、妹さん達～っ！！　遊ぼうぜ～っ☆」

白太郎（カチン、コチン）「・・・。」

虎子「ロン君こんにちは～っ♪」

虎美「ロン君、遊びに来たんでしゅね♪」

グレ美「ーで、兄上は毎度の事ながらビビってると・・・。」

白太郎（心の声）「グレ美に何も言えないのが悔しいぜ・・・。」

グレ美「まったく、いつまでもビビりを克服出来ないわね～っ。」

虎美「ロン君は、凶暴な生き物じゃないでしゅよ。」

ロン君「妹さん達は、姐さんと一緒でフレンドリーだね♪」

虎子「お兄ちゃん、このまま亀さん恐怖症のままなのかなぁ～？」

虎美（さわ、さわ）「お兄ちゃん、こうやって優しくさわ、さわしてみるでしゅっ！」

白太郎「む、無理だよ～っ！！」

虎子（さわ、さわ）「ニャ～んで、触れないのか？虎子、理解不能～っ！！」

グレ美「ロン君、チキン野郎は放っておいて遊ぼっか？」

ロン君「うんっ！」

白太郎「待ていっ！俺様はお魚も大好きなんだぞっ！！」

虎美「臆病者（＝チキン）って言ってるのが、分かってないみたいでしゅ。」　　　　

白太郎（シュバッ！）「俺様は臆病猫じゃないぜーっ！！」

白太郎（ピタッ（心の声））「ううっ。や、やっぱり駄目だぁ～っ！！」

グレ美（しら～っ）「やっぱり無理なんだ。」

白太郎「あっ！イケメンのモシャシャ様がお見えになったぞっ！！」

仔猫ーズ「ええっ！何所、何所～っ！！」

白太郎「ふふんっ♪　亀さんにタッチするのなんて、簡単、簡単っ♪」

虎子（ジロッ）「触ってないわねっ！」

　　　　　　　　「あんなせこい技まで使って胡麻化そうなんて・・・」

　　　　　　　　「黄子姐さんに、また器の小さい男って言われちゃうわよっ！」

白太郎（ぼそっ）「虎子・・・、こーゆー時には、兄ちゃんを立てるもんだぞ。」

虎子「嫌よっ！！」