鴨さんに封書を出しへ行かねばならないのです・・・
時間はたっぷりとあるのでひさしぶりに散歩でも・・・
外に出てみますと・・・
もう逢魔が刻・・・
街灯の灯りが隠微にゆらゆらと
・・・「 おいで・・・おいで・・・ 」と・・・
あなたは小さく囁く声を 聴いていないふりをする。
何かに突き動かされて振りかえるかもしれない・・・
初更から二更への移り刻・・・
心の隙間から入り込んで普段感じられないことも感じる(観る)ことができる刻
夜光現象の刻・・・
ふだん歩き慣れた道でも時間によって
現れるのでございます。
それは事象であったり見性であったり神秘体験に出会うのでございます
いつものように古水天神社ヲ祀りに・・・
「 すいてん 」だというので調べてみましたら・・・
本当に古は水天神社だったのでございます・・・
誰ひとり 周りの者は呼びませんがそう呼ばせて頂いています。
恐らく・・・「 本当の意はここにある 」ということ。
お姿は・・・水の中に社が建っているのでございます・・・
けれど・・・
今日は・・・外から眺めて入ることはいたしませんでした・・・
鳥居の前で突然
「 ・・・は終ります 」
「 ・・・は終ります 」
それと同時に烏が合わせて鳴き始めました・・・
なんども繰り返すのでございます。
・・・・・・
( 不味い・・・ )
( そういうこともありえる )
少し足早に家に戻ることにしたのでございます・・・
さきほど・・・
未来を垣間見たことがなぜ起きようとしているのかは
いづれ申し上げる時が来るかもございません・・・が、
運命は変えられるもの。
「 地球船乗組員全体の連帯責任 人類の選択は自由 」
・・・けれども助言はしてあるので・・・
これ以上は私の口からは申すことはないのかもしれません・・・
もうすぐ神も降りて来られます。
鎮守の森にも燈明の灯りがひとつふたつみっつと・・・
ちらちらと揺れては・・・
暗闇が忍び寄り瞬く間に 辺り一面の色合いを飲み込んで行く・・・
・・・見上げると
まだ蒼くのこる空には・・・半月が怪しく輝いていたのでございました・・・
逢魔が刻・・・京の水天に声を聴く・・・
烏が鳴いた・・・
「 おわるよ・・・ 」