よこはまファミリーハウスへようこそ

~病気の子どもたちとご家族を支える滞在施設から~ 

被災者からの声

2011-04-06 23:27:54 | 日記

 間もなくあれから1ヶ月
知人は陸前高田にて身1つで、
祖父母は「大丈夫、防波堤があるから」と、
そんな言葉には耳を貸さず、車へ引きずりこみ高台へ逃げた。
津波は見ていなかった・・・と、後ろを振り向いていたら
飲み込まれていたでしょうと、当時を語ってくれました。

当初、避難できたかどうか、恐怖で連絡をとる度胸がなかった。
生きていてくれました。1家5人。ハウスの利用者家族です。

親戚の家に避難しているとの事、身1つ、着のみ着のまま
何とかなっているから・・・と東北人の心遣い
3回目のメールが早朝にあり、目が覚めた。
お父さんが体格が大きく普段でもなかなか、
洋服が手に入らないので夫の古着があったら、
いただけないかと。身長が10cmも違う。
大きなサイズの方を思い浮かべ、車やさんの社長へ
図々しくも情況をお伝えしました。

2時間後にはズボン・セーターを一抱え届けて下さいました。
ありがとうございました、感謝です。
身1つと言う現実を私には理解できなかった。
すぐに衣類他募金を送った。被災先まで荷物は配送できなかった頃。
後日、前沢の知人が訪ねたら、横浜から頂いた洋服よっと、
ぴったり合っていたと。

その後、皆からご支援を頂、
たくさんの新品下着類や息子さんのまだまだきれいな、
洋服を届けていただきました、早速発送、避難先まで配達された。

お母さんから電話を頂、すぐ折り返し電話を入れた。
今夜の夜行バスで大学入学の息子さんを千葉まで
送って行くので、届いた洋服を持たせることができたと。
嬉しそうだった。何とタイミングの良かったこと。

その会話の中で言葉が詰まってしまいました。
この時期になり気力を持ち続ける自身が無くなってきたと。
気がつけば、ため息ばかりで・・・と。

掛ける言葉を失っています。

早急に国・行政が動き出して欲しい。
復興に向う気力を持ち続けられるように
最近被災地の明るい話題・ニュースもありますが
多くの被災者は今どんな?