春になると、物事の節目というのでしょうか、何かを始めてみようかな、と思う方は多いのではないでしょうか。
学習塾というものも、やはりそんな「何かをはじめる」きっかけになることは多いかと思います。当校も、春の節目の3月から6月にかけては、新しく入校される生徒さんの数が一番多い時期です。
今年の春も、幼児から大人まで、目標を持って入校された生徒さんが数名いらっしゃいますが、中でも今回最年少は2歳の生徒さんです。まだ言葉を覚えている真っ最中で、いろんなことに興味を持ち、恥ずかしがることもなく、どんどん声に出して、英語を楽しんでくれています。
言葉のシャワーをたくさん浴びせてあげたいこの時期、日本語とともに、英語のシャワーもたっぷり浴びて、どんどんいろんな知識を吸収してくれたらな、と思います。
よく英語教育に関しては、幼児期に始めるか否かで賛否両論ありますが、私は個人的には、バランス良く、母国語・英語ともにたくさん聞かせてあげることは、全然問題ないと思っています。私たちは日本人ですから、日本人を捨てない限り、日本人として母国語である「日本語」の習得をおろそかにしてはいけないと思っています。
でも、子どもは生まれて来た時には、どんな言語でも習得するスーパーブレインを持っているといわれています。そして、次第に生活の中で、常に耳で聴いている言葉を取捨選択しながら、自分の核となる言葉を選んでいくそうです。ですから、家族が多言語を話す集団であれば、必然的に多くの言葉を習得できるようになるでしょうし、実際に、私のマレーシアの友人も、「私たちは最低4カ国語は話せるよ。だって、TVをつければ、すべてのチャンネルで違う言葉を使っているからね。理解できなければTVも見られないでしょ。」と笑って言います。
日本は単言語であるからこそ、子ども達にはどんどん英語を聴かせてあげるべき。言語を知り、文化を知ることで、幅広い人間形成にもつながっていくのが言語教育だと思います。
当校に来て下さる幼児クラスの小さな生徒さんの親御さんは、お母さんだけに限らず、お父さんも、教室で一緒に歌を歌ったり手遊びをしたりして参加して下さいます。そうやって一緒に英語を楽しみ、この教室で覚えたことを、家庭で使っていただくことができたならば、週1回の英語教室で終わることはないでしょう。
そしていきなり中学に入って「文法」が中心の英語にうんざりすることもないでしょうし、むしろ英語の構造を知ることで、より英語に興味を持って取り組んでくれるのではないでしょうか。そんな英語への橋渡し=crosslinkを、この教室で地道に、でも楽しみながらでればいいな、と思いながら日々取り組んでいます