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「人間の声」犬🆚私

ジャン コクトー/プーランク「人間の声」事件簿

「ちょっと! 犬と私、どっちが大事なの?」



二人の飼い犬がかれこれ2日間も食餌しないほど憔悴してる様子を聞いて彼が一言
「...」
それに対して彼女は
「ハイハイ、了解。でもイヌよ! いくらお利口でも わかるわけないじゃない。」

笑笑

さて、「...」なんて言ってるのでしょう?





人間の言葉を、つまり「人間の声」を100パーセント理解出来るわけないのに
彼からの伝言を頼まれて😵 お手上げ状態で笑い飛ばす感じ??

おそらく彼は普段からワンちゃんにいっぱいお話して
彼女に焼きもち焼かれていたっぽい。


《僕ちゃんだいしゅきだよ❤彼女のいうこときいて
お利口さんしてくだちゃいね。
ゴハンもちゃんと食べるんだよー》
とかって彼女に伝言を頼んだのでしょうか?

笑笑


彼女が冷たくワンちゃんの事を Ce「 あれ」呼ばわりするのは愛犬家にとってちょっと我慢ならない(笑笑)言い方ですが

Mais c’est un chien.
でも あれ イヌよ

日頃のワンちゃんへの嫉妬と彼への怒りが込められ、ワンちゃんもとんだとばっちり😱
可哀想に!

ワンちゃんの存在は男女間に歪な嫉妬を挿入する事で相関図を複雑化し
ありきたりの三角関係を回避するのにも一役買っています。
そして更に、嫉妬していたにもかかわらず自己投影し
「愛してる」(il t’aime. ワンちゃんはあなたの事を愛していて 待ち焦がれている)と代弁者の役割も担っていたりドラマ上とても重要。

原作で「女性向きじゃない犬種」とコメントされている部分があるので
大型犬、1930年ごろに流行っていた犬(ポインタ、テリア、狩猟犬?)


プーランクとワンちゃん


コクトー
「私が猫派なのは「警察猫」が存在しないから」 だそう。
猫さんのイラストをたくさん書かれているのはそういう理由^_^
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