暗い闇の奥から悪魔の声が聞えてくる
「敵を皆殺しにせよ!」・・・
一瞬の閃光で破壊されてしまう
いよいよ世界の終わりがはじまる
スミオは街でユキエと知り合った
孤独な者どうしの二人はいつしか一緒に暮らすことに
どちらも過去には触れないことにしていた
ただ質素な食事を二人で分け合って暮らすだけだが
小さな幸せを大切にしながら助け合って生きて行く…
スミオは逃げるようにしてこの街に辿り着いた
寂れた温泉街の片隅でまだ開いていた飲み屋で時間を潰す
今居るアパートでは誰も待ってくれる人はいない
スミオには明日がどんな日になるか何も分からない