今回は,2017/11/7に550tクレーンで架けたP14と2018/6/21に550tクレーン2台を同時稼働させ架設したP16の間の名二環本線島井高架橋P15橋脚の架設を見学します.
<架設位置>


発注:中日本高速道路
施工:JFEエンジニアリング,IHIインフラシステム,横河ブリッジJV
2019/6/13
国道規制開始の22時を少し過ぎた頃現場到着.

工事の人はちらほらいるようですが,まだ工事用照明が灯されていなくヤード内は真っ暗...
と思っていると照明が灯りました.

明るくなったところでヤード内で待機中の架設される桁をパチリ.

今回は,長さ50m,鋼重274tの鋼製橋脚梁を国道302号を通行止めにして多軸台車で架設します.
多軸台車にズームイン.

ミックさん所有の多軸台車にユニットジャッキが搭載されています.
10分後
通行止め措置がとられ台車が動き始めました.

梁の右側を起点にこちらへ向かって回転しています.

90度ほど回転してきて国道上に鎮座しています.

少し角度をつけて
まずは左から

おぉ~ギャラリーがいる... 台車架設は珍しいから見に来たんでしょう.
左柱部

信号中がかぶっていていまいちですが,次は右から.

梁がだいぶ降りてきました.



台車が動き始めて1時間17分後

いい所まで来たので,ここで見学終了.
いつも思うのですが,鋼構造物は工場で製作を行っています. しかしながら,今回の橋脚の現地での据え付けに関して言いますと,柱は左右とも断面が3m角でそれぞれが約36m離れています. コレを精度良く据え付けかつ,梁部をこれまた離れた位置で地組,運搬して柱と接合(しかも門形の溶接接合!). 製作段階でもそうなんですが,柱の据え付け段階からよっぽど細かく神経を使って計測し調整して据え付けないと仕口が合わなくなって,何コレ?どうするの?ってなってしまう. しかも国道を通行止めしての一発勝負でピタリと合わせてしまう凄いわ!
つづく.
今回のP15台車架設のタイムラプス↓ 残念ながら写真でみるよりタイムラプスの方がわかりやすいので,ぜひご覧ください.