行政処分から逃走

平成２８年（わ）第６０７号等 

浅野健二  

窃盗、無免許過失運転致傷、道路交通法違反

【概要】
平成２５年１月の飲酒運転により、同年５月２０日から運転免許７３０日の取り消し処分手配中の被告人が、運転免許の失効後に起こした２件の交通事故と同日にカー用品店で起こした万引き窃盗事件です。

行政処分から逃げまわり、運転免許の取り消しは回避できていた様ですが、結局のところ更新が出来ずに運転免許は失効していた様です。

２件の交通事故はいずれも赤信号で停止した前車に後方から追突して、そのまま逃走しています。
うち一件では、変わった信号に従って停止した前車に「コラー」と罵声を浴びながら逃走した様です。

窃盗事件はカー用品店でカーナビを盗んだ事件ですが、欲しかったのは別のタイプの商品だった等と弁解しています。
未会計の商品（カーナビ、３７８００円相当）を持って店内から出た事は認めつつも、店員に見咎められ直ぐに商品を戻した事から、犯行を否認しています。
その際、電話の着信に応答する為に店外に出たと弁解していますが、その時に手に取っていた商品を置く場所が無かったので自分の着衣の中（懐に）に置いた。
と、何が言いたいのか良く分からない弁解をしています。元あった、陳列棚に戻せばいいだけの話だと思うぞ。

犯行後に原付バイクで同店から、逃走を図ったところを取り押さえられました。
この行為に関しても、バイクに跨っていない、エンジンを掛けていないと必死の形相で反論します食って掛かります。

検事の発した「窃盗未遂」と言う言葉に対し、謝罪しろと詰め寄ります。
そんな被告人には、少年時の前歴と現在までのかなりの数の前科（内容失念）が有ります。

【求刑】
懲役２年６月