傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

無免許運転の外国人(川越)

2014年10月04日 | 刑事事件
平成26年(わ)第786号等 

アミル アスラニ モハマドゥ レザー 

道路交通法違反、変更後の訴因(道路交通法違反、道路運送車両法違反)

【概要】
リサイクル業(ナズインターナショナル?)を営む被告人(パキスタン人?)による無免許運転の事件。×2
被告人は平成21年に運転免許の取り消し処分を受けたため無免許でした。
その後、罰金刑の前科が有ると言いますから被告人の無免許運転は、昨日今日に始まったものではないようです。つまり、常習性が疑われます。

1件は無免許運転と速度超過、もう1件は無免許運転と無車検運行です。根本的に交通ルール(道交法を含む)を守ろうという意識は無い様です。
どんなルールを守っているのですか?の問いに「ぶつけないとか…」と答えました。
間髪入れず、「ぶつけなければ何しても良いと思って運転しているのですか?」と突っ込まれてしまいます。

日常会話は出来る様ですが、基本的に外国籍の被告人なので通訳を介しての尋問になっています。その事を良い事に意味不明の弁解に終始します。とても、誠実に答えているとは思えませんでした。

また、無車検の車は元妻に贈与したものだと言いますが、当の被告人の元妻と子供の証言によれば「車を貰ってはいないし、被告人が日常的に使用していた」と検察の調書で述べており,被告人の主張と全く相反しています。

また、犯行に使用した自動車は
1、被告人名義から会社名義に変更して使用している。(被告人経営の先述リサイクル会社)
2、会社に保管中(元妻に譲渡したとする無車検車)

もう、無免許運転はしませんね、と問われた被告人は、

「(私の)周りを見ると人生がパーになっている」と述べ

だから、無免許運転はもうしません、と述べますが、現在の状況の全てが自分の身勝手な行動に起因している事を理解しているのでしょうか。

*無免許運転で起訴された後に、無免許無車検で追起訴されたことによって訴因変更された様です。

【求刑】
懲役1年6月

【判決】
懲役1年6月 執行猶予4年 訴訟費用のうち国選弁護人の費用を被告人の負担とする。(通訳の費用は国庫で負担されます。なんか釈然としません)


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