傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

他人に成りすまし住所変更(戸田)

2014年11月11日 | 刑事事件
平成26年(わ)第1188号 

高田 淳一 

有印私文書偽造、同行使、電磁的公正証書原本不実記録、同供用

【概要】
被告人は生活保護受給者です。
資格試験の受験費用工面のため借金出来ないか、NPO法人の理事長である被害者に相談しました。

=すみません、被告人の発言が支離滅裂で無駄に長いので、要点を整理出来ませんが、ザックリ言いますと、周囲の状況からは被害者になりすまし、住基カードの交付を受け借金をしようとしていました。(としか考えられません)=

被告人の自宅から、被害者の名前、住基カード、アイフル、プロミス、UFJ等と書かれたメモが押収されています。
被害者名義の診察券を複数枚所持しています。
戸田市役所に住基カードの再発行方法を問い合わせている。(検事に追求されると、覚えていないと答える)
蕨警察に被害者名義で住基カードを紛失した旨、虚偽の遺失物届けを出している。(被害者はこの時点で住基カード交付を受けていませんでした)
被害者の転出届を戸田市に提出して受理されています。
同届けを東村山に転入させようとしましたが、事件が発覚しており失敗しました。
自身の住所を不自然な程に度々移動させています。
2カ所の部屋を借りていて、それぞれ16万円と26万円3千円の家賃滞納が有りました。
現在の住居は隣の住人がうるさい為、資格試験の勉強に集中出来ないので転居したかった。
不動産屋で部屋を借りられなかったので、被害者の名前で部屋を借りようとした?
(家賃を払わない人は部屋を借りられないと思いますけど、間違っていますか)
身柄拘束のため生活保護は止められてしまいました。

【求刑】
懲役1年6月

【弁護人】
被告人質問中頭を抱えていました。

【最終弁論】
犯罪をしない事を誓います。

と被告人は述べましたが、(裁判所の)お得意さま臭がぷんぷん臭います。(あくまで個人の感想です)

被告人は就労の為に資格が必要と考えている様ですが、実務のキャリアの方がより重視される事を知らない様です。(実際に仕事を探した経験が無い事が明らかです)

【余談】
検事が戸田市の分庁舎の所在地の読みを間違えています。(割と人間味あふれる性格の様です)
戸田市新曽南を「しんぞみなみ」と読んでいます。
大宮区吉敷町の「よしきちょう」と併せて累犯前科2件の常習累犯誤読です。…なんのこっちゃ。
もっとも、私が10数年前に勤務先があった新曽南の正確な読みを覚えたのは割と最近の事です。
でも、難読地名は事前に確認しておいて欲しいと思いました。

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