盗んだ事も、売った事も覚えていない（川口、さいたま市西区）

平成２７年（わ）第１７２６号等

本間 光

窃盗、建造物侵入

【概要】
被告人が中古工具買取店に被害品を持ち込み、売却しているのは買取時に提示した身分証明書などの証拠上明らかになっていますが、被告人は売った記憶が無いと述べています。

これらの被害品を盗んだ覚えも無いと述べる一方、一部被害に関しては「取り調べを受けるうちに、やった（窃盗を）かもしれないと思い出した」、「思い出せないが、心当たりがあります」等と述べ犯行を是認に転じています。

いずれの被害現場も、西区の被告人宅近隣や幼少期に居住し土地勘がある地域（川口市芝）に所在しています。

被告人の記憶障害の度合いは、田中角栄に迫るものがある様ですので、重度の脳機能障害が懸念されます。
にもかかわらず、弁護人さえも精神鑑定の必要性に言及しないのはなぜでしょうか。

未確認ながら、被告人は窃盗前科の執行猶予期間中の様ですから、一連の不規則発言は、服役を回避せんが為の悪足搔きと感じます。

以前は被害品をを「マルトク」を名乗る廃品回収業者から安く手に入れたと述べていましたが、当該業者が見つかりません。被告人が作業していると、呼びもしないのにどこにいても何処からともなく「御用聞きに来る」便利な業者の様です。
検察の取り調べにはこの「マルトク」から買ったか、盗んだものだと答えていた様です。