わらしべメガネ

平成２７年（わ）第１８０３号  

森 勉  

窃盗（判決）

【概要】
眼鏡店での３件（被害金額合計７１万円）の窃盗事件です。
弁護人は被告人の過去の疾患に起因する心神耗弱、心神喪失状態にあったことなどを指摘していました。

【判決】
懲役２年、未決勾留日数の内１４０日をその刑に算入する。（）

平成２７年１０月４日、眼鏡店で１８金の眼鏡を検討している旨言い、５本のメガネをショーケースから取り出させ、店員が他の来客の為に目を離した隙に内１本を持ち去り、翌日３万円で質入れしました。
平成２７年１０月８日、同様にショーケースから取り出させた１８金製メガネを店員が目を離した隙に別のメガネとすり替え持ち去り、４２０００円で質入れ。（時期失念）
平成２７年１１月２２日、店員の目を盗み、陳列棚に陳列中だったグッチ製メガネ（28,080円）を自身が持参した（予め１００円ショップで購入した物）メガネをすり替え持ち去りました。

異変を察知した店員の通報により逮捕されましたが、所持品の中から発見された被害品を他店で購入した物だと弁解しました。
後に、試着したメガネを誤って持ち帰ってしまった、と弁解が変わります。
しかし、被害メガネに装着されていた、プライスタグが外され、すり替えた１００均メガネに付け替えられていましたから、何とも苦しい言い訳です。

【私感】
数十万円相当高額なメガネをショーケースから取り出した状態でその場を離れてしまう、被害店舗の防犯対策にも少なからず問題を感じます。