傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

酒気帯び運転でマクドナルドへ(伊奈、蓮田)

2015年02月25日 | 刑事事件
平成26年(わ)第1688号  

雨森 敦子  

道路交通法違反、公務執行妨害、器物損壊

【概要】
平成26年10月午後7時39分頃伊奈町のマクドナルドへ向かう途上で被告人が起こした交通事故。
左折時に右側車線の車両と接触しています。

後に行われた飲酒検知を拒んだ事によって、公務執行妨害が、計測器(検知管、価格410円)が破壊されたので、器物損壊がついています。
公務執行妨害に関して、飲酒検知を逃れる目的ではなく、取締にあたった警察官が娘に対して「ママ、馬鹿だね」と述べた事に立腹したと主張します。(安易に飲酒運転して、事故まで起こすママは馬鹿だと思うぞ、しかも被告人は犯行当時は職業運転手でした)

【事故態様】
交差点を左折する際に右側に大回りした事に因って、右側車線に信号待ちの為に停止していた被害車両の左側サイドミラーを破壊して、その場から逃走しています。
犯行時に被告人が携帯電話を操作していたとの目撃談が有る様です。
被告人曰く、「お互い様」だと思った(右側通行自転車の三澤とそっくりな言い分です)。←検事に激しく突っ込まれます。
一応の被害弁償を行う予定の様ですが、任意保険に未加入の為か、分割での弁済になっています。
被告人にはベルト装着義務違反外、複数の違反歴が有りますので、優良運転手とは言えない様です。

【飲酒態様】
犯行前日から前夜にかけて飲酒した後、犯行当日には出掛ける直前にチューハイを2口飲んだだけと言いますが、飲酒検知の数値はかなり高い物です。(アルコール濃度が呼気1リットル中0.55mgと、直立が困難な飲酒程度と思います)被告人は、意識がハッキリしているので大丈夫だと思ったと述べます。
少なくとも,前日の飲酒が残っていたと弁解出来る量では有りません、被告人の1口は一体何リットルなのでしょうか。(持病の為に代謝が悪いとも言います)
今迄、(自己申告では)飲酒運転した事は無い、事故を起こした事も無いと被告人は言います。
犯行当時は肝臓の持病の為に飲酒を止められている最中でした。

【求刑】
懲役1年6月

行政処分は運転免許取り消しの見込みです。

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