傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

勤務時間中に飲酒運転(大型貨物)

2014年12月22日 | 刑事事件
平成26年(わ)第1457号 

大原 靖一 

道路交通法違反

【傍聴の断片】
大型貨物自動車で業務中に飲酒追突事故。

仕事が終わってから飲むつもりで酒を買ったと弁解します。
休憩中に酒を飲んだところ、社長から急な仕事の連絡があり断れなく飲酒運転をしてしまった。
飲酒検知:呼気1リットルあたり0.85ミリグラムのアルコール(間違いなく泥酔状態、べろんべろん)。
逮捕時には歩行もままならない状態だった様です。
↑少なくとも休憩中とは言っても、勤務時間中の飲酒量ではありません。あえて例えるなら正月三が日の飲酒量です。
仕事を断れなかった理由:「社長がいい人」
事故後、2ヶ月程で当時の勤務先を自主的に退職。その理由:会社が給料を払ってくれない。
↑給料を払わない良い人ってナニ?(バカジャナイノ)

追突事故の被害者には謝罪をせず、被害弁償も会社に任せたまま退職。
その後の事故対応の進捗状況は全く把握していません。
理由:社長が忙しい様で連絡が取れない。→被害者の連絡先が分からない。→謝らない。

被告人質問に飄々と答えます。
全く他人事の被告人の様子に判事が問います。
「知能の程度は大丈夫ですか?」
「あなた、高校は出ているみたいですけど知能の程度は大丈夫ですかと、聞いているんです…」
「何を聞かれても,まるで他人事の様に…」(わたしも、そう思います)
すごい!被告人は判らない振りをしてかわしています。
あなたは(被害者に)どう責任を取るつもりですか?
……(しばし無言)。(ダメダコリャ)

弁護人の(手取り足取りの)フォローのおかげで、なんとか社長に連絡を取り、次回期日(判決の予定)迄に被害者に謝罪だけはする様です。
「連絡したら、社長にも謝るんですよ」と老婆心。(怒られている幼児の様です。)

被告人の最終弁論では「飲酒のチェックは毎日していない」(おそらく、運送業で乗務開始時に義務付けられているものの事)とドヤ顔で反論します。(ダカラ、ナニ?アンタノインシュトカンケイアルノ?)

【求刑】
懲役1年

弁護人は執行猶予をと主張しますが…。

過去に前科がなかったのが不思議に思える被告人です。
大型車は停止場所の関係で取り締まられ難い為に、実際には常習的に飲酒していた気がしました。(あくまでで個人の感想です)
「自制心が無い人」とは、こういう人の事でしょうか。

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