傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

高齢者の運転の是非

2016年10月05日 | 刑事事件
平成28年(わ)第805号

河内 節二 

過失運転致死


前回、前々回未傍聴です。

事故態様は(何らかの理由で?)アクセルとブレーキを踏み間違えて、(なぜか)左にハンドルを切って、被害者に衝突している様です。

事故態様に限らずほとんどの記憶が無いと答えます。

被害者遺族は被害者の最期の様子を被告人に問いかけますが、同じく記憶が(意識が?)無いと答えます。突然失われた我が子の最後の様子を知りたいと願うのは親として極めて自然な願いですが、この老人(被告人)には理解出来ない様です。
他方、(詳細失念)自身が謝罪したいからと遺族が拒んでいるにもかかわらず、遺族のもとに押し掛けた様です。
その被害者宅に赴く際に事故現場の前を素通りした様です。
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以前の期日には遺影を抱いた被害者遺族の前も素通りしたと指摘されましたが、そのこと自体も覚えていないと被告人は述べています。

「どうしてこうなったか理解に苦しむ」と言いますが、どうしてこんな老人が運転しているのか理解出来ません。
運転能力の衰えを自覚していましたか?の問いに15秒ほど無言です。「瞬間が…」とか答えました、要するに反射神経に衰えを感じていたとのことの様です。脳細胞がフリーズしていた訳ではなかった様ですが、具体的な事例を問われると、「有った筈ですけど、忘れた」と答えます。

被告人の運動能力で、運転して事故を起こさない筈は無いと思いますが、公安委員会はなぜ、運転免許を更新してしまったのでしょうか。
法廷内の被告人の足下がおぼつかない様子からはセニアカー以外の運転には不向きに見えます。

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1 コメント

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先日テレビで (毎度ありがとうございます)
2016-11-18 14:35:46
先日各局テレビで放送していました。なかなか凄い被告人で、両者ともかわいそうですね。
本当の痴呆でしょうね。
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