傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

ハメ撮り田中事件、判決前の私感

2014年09月19日 | 刑事事件
【違和感】
あくまで個人の感想です

田中は交際相手との関係を悲観して自殺を図ったのではありません。
先ず、部屋を目張りしてガス自殺を図ったとする事は極めて不自然です。
ダイニングキッチンという明らかに広い部屋でガスを充満させるにはカセットコンロのボンベでは明らかに足りません。なぜ、トイレ、浴室等の狭い部屋を選ばないか?もしくは頭からビニール袋を被れば良いだけの話ともおもいます。
では、なぜダイニングキッチンで事件を起こしたのでしょうか?
当然、ダイニングであればカセットコンロでなくともガスレンジのガスを放出させれば良いだけの事でわざわざカセットボンベのガスを放出させる理由が有りません。

考えるならば、広い部屋(ダイニングキッチン)で少量のガス(カセットボンベ)を爆発させる事が当初の目的でした。
 
本件はあくまで、小規模の爆発を意図的に発生させようとしたもので、カセットボンベのガスを使用したにもかかわらず、使用量を誤って当初意図したものを超える大爆発になってしまった事故です。

つまり、田中には爆発を起こす明確な犯意が有ったと個人的には感じます。

【動機】
田中の証言から未だに交際相手に対してわだかまりの感情が強くある事が感じられます。
先ず、交際相手への報復、腹いせがこの時事件の真相であると個人的に結論しました。
(裁判長からの同様の指摘は否定しています)

被告人は遺書(爆発で燃え残った分ですので断片的です)に
「最近は愛がやはり感じられず、毎日が耐えられません」
「…それも叶わず残念です」
「 まだ(彼女を)愛しています 」
と未練の感情を記しています。
一方で同時にラオウ(漫画「北斗の拳」の登場人物)の辞世の句
「我が生涯に一片の悔いなし」
を引用しています。

遺書に「まだ愛しています」と交際相手への未練を記す事は不思議では有りません、しかしながらラ王の辞世の句を引用する心境が全く彼女への未練の感情に相反していると思え違和感を禁じ得ません。何らかの達成感を伴う状況の台詞である筈です。

田中は自殺の動機を彼女の気持ちが自分から離れてしまった事が決定的となって、ショックの余り衝動的に自殺を図ったと説明しています。

交際相手を性玩具扱いし、彼女名義で高額なローンを組ませ、生活費は母親に依存し、交際相手が働いている最中もテレビとゲーム三昧の日々、悠々自適のヒモ生活。

愛していますと言う言葉はヒモ生活に対してのものでしょう、彼女を愛していれば先ず真っ先に彼女に迷惑を掛けない事を考える筈です。すなわち、彼女の部屋で「自殺騒ぎ」を起こした時点で彼女に対する愛はなかったと断定出来ます。そもそも、性処理用に女を用意しろと要求する男が彼女を愛している訳は有りません。単なる都合のいい女に対する扱いです。ですから目的は、自分に見切りを付けた彼女に報復する事に有った考えると合点がゆきます。

【判決】
9月22日
本日午後です。








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