平成27年(わ)第39号
冨永 勝
薬事法違反
【概要】
平成26年9月20日、蓮田市内の漫画喫茶で突然倒れ、ゲロまみれで発見された被告人は、倒れる直前に危険ドラッグを使用していました。
当日は、危険ドラッグを吸い始めてからの記憶が無いと言います。(気が付いた時は救急車の中でした)
【動機】
仕事上(人間関係外)の悩みを周囲に相談出来なかった事がストレスになったと説明します。
(みんな何らかのストレスを犯行動機の理由にしますが、関係ないと思うぞ)
事件当時の被告人は無職ですから、少なくとも事件当日は仕事上の悩みが有る筈が有りません。
無職なので時間を持て余したとも言います。時間を持て余して、事件当時は1日3回、毎日違法薬物を使用していたと述べます。
犯行後に親、交際相手と話し合い、「(違法薬物を)使いたくなったら話す」と約束したと述べます。
(なんか、根本的に違う気がするぞ)
【私感】
被告人側が「脱法ハーブ」の呼称を使用していることにものすごく違和感を感じます。
違法薬物として、取締対象で無かった時代の呼称を意図的に使用しているように感じます。
同呼称を使用する弁護人にも、疑問を感じます。
意識を失って、ゲロまみれは嫌だなあと、飲んべえのオジサンでも思うぞ。
どうやら、本件の違法薬物の成分は「池袋のアレ」と同じ様です。
(そりゃ、気を失ったり、ゲロまみれにもなると思うぞ)
仰向けに倒れた場合は「蓮田市の漫画喫茶で嘔吐物で窒息した、変死体(危険ドラッグ使用か)発見される。」的な見出しになる所でした。
【求刑】
懲役6月
被告人曰く、「脱法ハーブ」は二度とやらない事を固く誓います。
と最後まで、違法なドラッグでなく「ハーブ」扱いです。
しかしながら、違法(のちに指定されるものを含み)な薬品を葉っぱに吹きかけて作るものを「ハーブ」と呼称する事は不正確な認識で有ると思います。
効能を植物に由来しない「ハーブ」って、除虫菊を含有しない蚊取り線香の様ですね。
自己使用事件を覚せい剤と比較したなら、求刑に大きな開きが有り、法規制が実態に追いついていない、との印象です。
本件も、規制薬物を使用目的で所持した事による処罰の様です。
裏を返せば、所持だけでも待った無しに有罪になり得ると言うことですから、覚せい剤と比べると格段に手軽な値段で手に入りますが、迂闊に手を出すと取り返しのつかない事になることを覚悟しなければなりません。
【判決】
3月3日
冨永 勝
薬事法違反
【概要】
平成26年9月20日、蓮田市内の漫画喫茶で突然倒れ、ゲロまみれで発見された被告人は、倒れる直前に危険ドラッグを使用していました。
当日は、危険ドラッグを吸い始めてからの記憶が無いと言います。(気が付いた時は救急車の中でした)
【動機】
仕事上(人間関係外)の悩みを周囲に相談出来なかった事がストレスになったと説明します。
(みんな何らかのストレスを犯行動機の理由にしますが、関係ないと思うぞ)
事件当時の被告人は無職ですから、少なくとも事件当日は仕事上の悩みが有る筈が有りません。
無職なので時間を持て余したとも言います。時間を持て余して、事件当時は1日3回、毎日違法薬物を使用していたと述べます。
犯行後に親、交際相手と話し合い、「(違法薬物を)使いたくなったら話す」と約束したと述べます。
(なんか、根本的に違う気がするぞ)
【私感】
被告人側が「脱法ハーブ」の呼称を使用していることにものすごく違和感を感じます。
違法薬物として、取締対象で無かった時代の呼称を意図的に使用しているように感じます。
同呼称を使用する弁護人にも、疑問を感じます。
意識を失って、ゲロまみれは嫌だなあと、飲んべえのオジサンでも思うぞ。
どうやら、本件の違法薬物の成分は「池袋のアレ」と同じ様です。
(そりゃ、気を失ったり、ゲロまみれにもなると思うぞ)
仰向けに倒れた場合は「蓮田市の漫画喫茶で嘔吐物で窒息した、変死体(危険ドラッグ使用か)発見される。」的な見出しになる所でした。
【求刑】
懲役6月
被告人曰く、「脱法ハーブ」は二度とやらない事を固く誓います。
と最後まで、違法なドラッグでなく「ハーブ」扱いです。
しかしながら、違法(のちに指定されるものを含み)な薬品を葉っぱに吹きかけて作るものを「ハーブ」と呼称する事は不正確な認識で有ると思います。
効能を植物に由来しない「ハーブ」って、除虫菊を含有しない蚊取り線香の様ですね。
自己使用事件を覚せい剤と比較したなら、求刑に大きな開きが有り、法規制が実態に追いついていない、との印象です。
本件も、規制薬物を使用目的で所持した事による処罰の様です。
裏を返せば、所持だけでも待った無しに有罪になり得ると言うことですから、覚せい剤と比べると格段に手軽な値段で手に入りますが、迂闊に手を出すと取り返しのつかない事になることを覚悟しなければなりません。
【判決】
3月3日