元部長に求刑（草加）

平成２６年（わ）第１０２２号　

矢部 豊　

殺人未遂、傷害

【概要】
社長の殺害を企てた部長。
（断片的に傍聴している所為も有り、全く犯行に至る理由が分かりません）

社長を殺害する理由を問われると「分からない」と答えますが…本人が分からなくてどうすんの？
犯行動機に関する事は殆ど分からないと言います。
一家皆殺しを企てたのかとの問いには、「とりあえず、社長を」と答えますから、深い考えが有った訳ではない様です。

【社長からの恩義】
被告人の以前の勤務先が倒産した際に雇用したのが被害者です。
被告人の住居は会社の借り上げ社宅です。（ですから、被告人は社会復帰後に帰るところが有りません）
ヤミ金からの借金を肩代わりしてもらった事が有ります。
被告人が入院した際には身の回りの世話を焼いてもらっています。

どこをどう見ても危害を加えられる理由がありません。（妖怪のせいでしょうか）

【未回収金】
犯行の動機は１千万円余の未回収の売掛金だと言いますが、売り上げとしての計上はありながら、受注の実態が無かったと言います。受注（工事）の実態が無い様ですので、支払いの発生も無い筈ですので、別に赤字でも何でも無いと思うのですが？
どうにも部長には、明らかに出来ない不都合な事実が有る様にしか見えません。

【求刑】
懲役１０年