傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

【求刑】メシマズが原因?

2019年07月04日 | 刑事事件
平成30年(わ)第1052号 

元山 博和こと元 博和 

傷害致死(裁判員裁判)

【求刑】
懲役7年

被告人が飲酒して事件現場となった建設会社の社員寮に帰宅したところ、何らかの理由で寮の賄いを担当していた被害者(70)とケンカになりボコボコになるまで殴ってしまった結果、9日後に被害者がびまん性軸索損傷で亡くなってしまった事件です

被害者が作る賄いの「メシが不味い」普段から「態度が気に入らない」…そんな些細な理由で日頃から一方的に嫌悪感を募らせていたことが犯行動機だったのでしょうか?(と、述べていますが…)
被告人は、飲むと暴れる傾向があった様ですから、飲んで帰宅した際に偶然被害者と鉢合わせて何らかのトラブルに発展したと考えるのが自然な様です
(取引先の酒宴で大立ち回りを演じて出禁になったと言います)

被害者は既に故人ですし、被告人は飲酒の影響か若しくは転倒して頭部をぶつけたショックが原因で、事件当時の記憶が全く無いと述べていますからケンカの原因と事件の真相は永遠に謎のままの様です

【弁論】
被害者からの急迫不正の侵害侵害が有ったから正当防衛若しくは過剰防衛が成立するとの意見です

食い物恨みは恐ろしいとも言いますが…ねえ
弁護人の意見では記憶が無いほど酩酊状態の被告人に被害者が死に至るほどの暴行は出来ないとも主張していますが、事件後の被告人の飲酒検知の呼気検査の数値0.35mg/lのアルコール濃度は泥酔と迄は言えないなあ(酒気帯び運転事件を傍聴した経験則上)
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