賃金トラブルからの凶行（ふじみ野）

平成２９年（わ）第１３９６号等　

松本 政志　

殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反（新件、裁判員裁判）

【概要】
リフォーム業の被害者の下で働く被告人が、被害者とともに作業現場へ向かう車中で被害者に斬りかかった事件です
被害者が日当を値上げしてくれないことから経済的に困窮し、犯行当日は被害者に日当の値上げを持ちかけるつもりだったところ、被害者を「びびらせる」為に一週間程前に購入した新品の包丁を持参しただけで殺意は無かったとの弁解言い訳です

被告人は被害者と以前の職場では部下と上司の関係で、被告人が独立して経営に行き詰まった時には被害者が仕事を斡旋してくれるなど、救いの手を差し伸べてくれた恩人に見えます
２年程前に日当を１万６千円から１万８千円に値上げして以来、日当が値上げされず、子供たちの受験で教育費の負担も大きくなり経済的に困窮した被告人は、カードローンにも手を出していた様です
そのために経済的に追い詰められた被告人は、犯行当日の朝に日当の値上げを持ちかけようと決意して包丁を持ち出したと弁解しますが、（私には）包丁を持ち出す理由が全く理解できません
被告人は、日当の値上げを持ちかけた事で被害者から仕事を貰えなくなることを危惧しての本件凶行と弁解していますが、包丁を持ち出すことの方がより関係悪化を招くと感じますが、さて

こんな事件をして起こしてしまっては、先述の子供達の受験のみならず、２名いると言う被告人の「愛人」も経済的に困窮しないか心配です
妻とは離婚した模様です、そりゃそうだ