傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

残念求刑(マカオ、三橋)

2014年03月20日 | 刑事事件
平成25年(わ)第1153号

三橋 勇

強盗殺人、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反

どう見ても、まじめな態度で裁判に臨んでいると思えない三橋被告人の論告です。
これまで法廷を愚弄し続けたツケをきっちり払ってもらいましょう。
被害者が一名なので極刑という訳には行かないかもしれません。(案の定極刑ではありませんでした)

検察官が指摘したとおり、被告人が証言した内容は以下の様に解釈する。
 被害者の言ったことば→実は被告人のことば若しくは被告人が思った事。
 ハイ→いいえ
 やっていません→やりました。
と、以上の様にほぼ反対であると考えるなら余りにもすっきり辻褄があってしまいます。

【経緯】
*あくまで個人の主観100%です。*
被害者と出会った三橋はやがて、マカオに同行する様になります。
そこで三橋はカジノと出会う訳です。
-法廷でカジノは好きですかの問いに被告人三橋は「まあ、そこそこ」と答えていますので、すぐさま夢中になったと考えて間違い有りません。(大好きですが本心だが、そう答えられないのは”虫”でも判る)
-それ迄も、友人からの借金をパチンコで返そうと考えていた三橋ですから、掛け金が大きいカジノならあっという間に返せる、そう考えたはずです。
そして、日本での同居女性Sさんをだまして金を工面してカジノで増やそうと計画したところ結局、すべて散財してしまった。
三橋はSさんには中国の仕事で返すと言っている事からカジノで一攫千金を夢見ていた事は明らかです。
あきれる事に、三橋にとってカジノは仕事だとの認識です。

すると、被害者が主たる収入源としていたアービットラージ(スポーツブック)の配当が停止するという予想外の事態が発生します。
そこで、被害者は元交際相手に送ったメールに有るとおり生活の拠点を一旦日本に戻す事を決意します。
もともと、マカオに渡航した目的は不動産投資の現場視察の意味合いが大きかった事から当然の判断と言えます。
一方、カジノを借金返済の道具と捉えていた三橋にとっては一大事だったはずです。マカオからの(一時)撤退に強く反対します。きっと得意の泣き落としをしています。
そこで、被害者はようやく三橋のビジネスパートナーとしての無能さに(薄々)気付きます。当然被害者から別れ話も出たはずです。時期を同じくして元交際相手との復縁も検討されたでしょう。
三橋はそれまでの不安定な三角関係の重心が徐々に自分から外れるのを感じます。

その間も被害者は精力的にマカオでのマンション取得の手続きを進めます。
被害者にマンションの購入が完了次第日本へ帰国すると告げられた三橋は決意します。
-カジノ無くして借金返済は出来ないと考えていた三橋にとって、最愛のカジノと自分の仲を裂こうとする被害者は許せないと。(で、殺害計画発動)

一日も長くカジノで「仕事」をする事考えた三橋はカジノ資金を被害者の不動産購入資金に定めました。
その為に、被害者に不動産代金の現金決済を薦めました。
思いの他スムーズに被害者は現金を用意しました。それと同時に三橋の日本行きチケット用意していた被害者に
「現金もあるし君が心配だから僕はここに残ってボディーガードをするよ」(警察に捕まるから日本には帰れないし…)ともかく,現金の準備に立ち会う事に成功します。

ジュハイの銀行で被害者は母親から送金された人民元を両替してマカオに戻ります。
両替から帰宅して直ぐに決済に行こうとした被害者に対し三橋の得意技である泣き落としが使われた事は想像に難くありません。

もし、被害者が不動産購入の決済を終えてしまった場合日本への帰国は時間の問題です。帰国した場合、先述の通りSさんが三橋の窃盗を通報している事から日本の警察に逮捕される事は明白です。不動産購入を何としてでも阻止しないと二度とカジノで「仕事」をする事も借金の返済も出来なくなる、これが直接の殺害動機です。

三橋が被害者をナイフで一突きし、避けようとした被害者の左手にナイフが貫通します。
すぐさま腹部に致命傷と言われている一撃を加えます。

三橋は殺害後の被害者の口から血とよだれが混じった物が出ていた、それを拭いてあげたと証言しています。
これの前半部分だけは事実です。腹部から出血し悶絶しながら尚も絶命しない被害者を三橋は(ロープ状のもので)首をしめ息の根を止めました。このときに口から出たのが上記のよだれです。

-この三橋証言から直接の殺害方法は絞殺で有ると推論しています。(根拠は先述の通り)

三橋は被害者の死に顔は穏やかだったと証言しています。痛みの中息絶えた人の表情が其の様であるのは明らかな嘘です。
遺体頭部は腐敗が進み表情は判別出来なかったと推測しますが、殺害時は苦悶と怒りに歪んだ表情だった。息の根を止める為に被害者に馬乗りになり、顔を布団で覆いながら首を絞め殺害を遂げた。
手が外れる時布団が遺体から落ち、被害者の遺体と目が合った気がした。世にも恐ろしい表情を浮かべている。
「そんな顔して睨むなよ。お前が日本へ帰るなんて言うから悪いんだぜ。こういうのを自業自得って言うんだ。」
そういいながら三橋は再び無造作に遺体の顔を布団で隠し予定通り身支度を始めた。

「やれやれ、これで思う存分カジノで遊べる」

シャワーで返り血を洗い流しその足でカジノへ直行したのは言う迄もありません。

以上、実際の事件をもとにしたフィクションと解釈してください。


上記のフィクションの元の事件は論告で、検察がブルってしまって無期懲役を求刑しました。
↑このチキン野郎め!

弁護側意見陳述は確信犯的論理を展開、無罪を主張。(弁護人の本心を聞いてみたい)
むしろ、無罪判決で社会復帰して、損害賠償請求に苦しむ姿を見たい気もします。
でも、まず三橋の舌は抜いとこうよ。
何枚も持っているんだし。でも、三橋は虫だから再生するかも。

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2 コメント

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Unknown (山田)
2014-06-10 00:20:46
記事読ませて頂きました。その当時の様子が目に浮かびました、細かく書いて頂いてありがとうございました。
お聞きしたいのですが、この事件その後どうなったかご存知でしょうか?ネットで調べた限りでは控訴したらしいとの事でしたが、その後が気になっています。
心が痛い事件すぎます。犯人が心から自分の行いに反省出来る日が来る事を祈るだけです。
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Unknown (紙袋)
2014-06-11 17:30:03
はじめまして こんにちは 
いつも興味深く見ています

私はいつも霞ヶ関の東京地裁で、開門と同時に入館して
否認事件が多い殺しと色情を中心に
司法を見つめていますが
たまにはさいたまも行ってみたくなりました

今度、霞ヶ関でご一緒しましょう
ではでは
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