傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

確定前余罪の強姦致傷 上岡大樹(志木)

2015年03月19日 | 刑事事件
平成26年(わ)第1626号 

上岡 大樹(24)

強姦致傷

【概要】
平成24年6月2日志木市のマンション敷地内で、被害女性の背後から首を絞め声を出せない様にした上で、植え込みに連れ込み強姦しようとした事件です。
被告人には本件事件以降に起こした強制わいせつ事件で執行猶予判決を受けていました。

ですから、先に処分を受けた事件の裁判時には本件犯行を隠匿していた事になります。
本件事件では平成26年11月26日に逮捕されました。

【被告人質問】
前回事件(時期的には本件犯行後)時と全く同じで、感情のこもって居ない話し方です。
検事の問いには、自らを「卑怯者」と評しましたが、被告人の態度からは反省の様子が(私には)伺えません。
本件犯行時には帰宅経路上ではない犯行現場ですが、どの様にして犯行現場に居たか分からない、犯行以前の記憶が無いなど、前回事件と類似した不可解な弁解をしています。

前回同様に、事件直前の飲酒の影響*を強調しています。本事件では大学の実習のストレスが原因になったと述べます。
*飲酒の影響で先述の通り犯行前の記憶が無いと言いたい様に見えます。

【事件発覚の経緯】
本件事件時に被害女性から採取されたDNA*(被害者のものとの混合DNA)と前回事件時取り調べ時に採取された被告人のDNAで矛盾しないと認められました。
*被害者に無理やりキスをして、舌を入れられたとの証言があります。また,被害者に口淫させていますので、どちらかの際に採取されたものでしょう。
DNAの証拠を見せられる迄は、本件犯行を否認していた様です。
前事件で被害者の胸には触っていないと、頑なに主張していた様子とそっくりです。
ですから、進んで罪を償おうという事ではない様です。
また、前回事件以降に自身の行為と向き合って、内省が進んだとも思えません。

【時系列に整理すると】
○事件
本件事件(強姦致傷)マンションの敷地内に連れ込んで。

前回事件(強制わいせつ)被害者宅玄関に入り込み。

○弁解
本件事件:飲酒の影響、実習のストレス。

前回事件:飲酒の影響、先輩が女の話をしたのでムラムラした。

こうすれば、類似する2件のわいせつ事件であることは明らかです。ですから、同時に審理されたなら、前回事件と合わせて執行猶予の可能性も、否定し切れないとも言えます。(本件事件が強姦致傷ですから、さすがに執行猶予はなかったでしょう。訂正致します)
しかし、弁護側証拠に反して被告人に(前回事件同様)反省が見えません。
と言うより、前回の裁判時とそっくりです。あえて異なるところを指摘するなら、坊主刈りになった髪型くらいです。

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