傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

100均ナイフでコンビニ強盗(宮代町)

2016年08月30日 | 刑事事件
平成28年(わ)第916号

本間 直人

建造物侵入、強盗、銃砲刀剣類所持等取締法違反

【概要】
勤務先を無断で飛び出し、車上生活を送るなかで所持金が底をつきコンビニに強盗に入った事件です。
犯行時に車上生活の家として使用していたクルマが兄の名義だった事から、兄に累が及ぶ事を懸念して自首しました。

群馬県内の勤務先が休みが多いことから収入面と将来に不安を抱いたと飛び出した動機を言説明しますが、被告人はパチンコ等で散財していたとも言います。

無断で会社を飛び出し、特に目的もなく埼玉県内で、車上生活を送って、犯行の2日前の所持金は600円になっていたと言います。
犯行当日、セルシオの車内で目覚めると燃料警告灯が点灯して追い込まれたと感じ、「やるしか無い」と決心したと言いますが、勤務先に戻るという選択肢も残されていた筈ですが、安易に犯罪行為(強盗)を選択したのは被告人自身の判断です。

勤務先を当てもなく飛び出すのではなく、転職を検討するという選択肢も考え得るのですから、全ての苦境は被告人の後先考えない迂闊な行動の結果と思えてなりません。
言葉の端々に、言葉にならない社会への不満を漂わせていますが、北海道の牧場暮らしに憧れて、北海道の牧場へ住み込んだものの、想像していたのと違うとたった3ヶ月で辞めてしまい、兄に群馬県内の建設関係の仕事を紹介してもらえば、休みが多いと飛び出したのが本件です。と、概ね夢見る乙女の様な内容です。
なんか色々と感違いしているとしか思えない被告人です。

【求刑】
懲役5年

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