傍聴絵日記

@さいたま地裁傍聴席

露出癖は否定 (栗橋駅)

2014年06月25日 | 刑事事件
平成26年(わ)第599号

公然わいせつ

平成24年頃から栗橋駅線路脇に停車した自動車内でG行為を行った書道教室の先生。
ホーム上の女性の足をオカズにして自家発電行為をおこなっていただけだと弁解しました。

しかし、被告人は殊更に陰茎を露出していたと被害者(と言うか目撃者)は証言しています。

素直に自身の性癖を認めた方が、心象も有利だと思うのですが如何な物でしょうか?

他方、自らの男性機能の衰えに悩んだ末にヘンタイ行為に走ってしまった(と、弁解する)被告人の心情には、同じ男性として一定の理解を示さざるを得ません(それが事実ならば)。

駅ホームの脇で瀕死状態の自らの息子に懸命の救命活動を行う被告人の姿は、涙ぐましいものがあると思いませんか?

ただし、先述の通り駅ホームの女性の足で足フェチに目覚めたとする被告人の供述に反し、被告人の周囲には異常性愛者を示唆する痕跡は無い模様です。具体的には自宅でアダルトビデオを見る趣味等の事件につながるような趣味嗜好の形跡はなく、突然の事件発覚にただただ驚いたと被告人の妻は証言しました。

被告人は証人(妻)の夜の求めに応じられない事について悩んでいた事が犯行の動機の一部であると打ち明けていたと言います、実際に息子の元気が足りなくて夫婦間で問題が発生したのならば、妻との間で解決を図るべきであり、自宅以外で露出行為を行う理由にはなりません。
足フェチに目覚めたなら、妻にミニスカートを穿かせればよいのではないでしょうか。

被告人には、今回の事件を切っ掛けに発覚した過去の性犯罪が複数件あり、性犯罪の再犯可能性の高さを再認識させます。

しかしながら、犯行態様は悪質とまでは言い難く、実際に他者へ危害を加えては居ない事を考慮するならば、実刑は躊躇されるかもしれません。
でも、被告人は社会内での更正も針のむしろである事を覚悟しなければなりません。

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