シンデレラは再び囚われの身に（越谷）-判決-

平成２５年（わ）第９１７号

猪鼻 浩（元警察官）

窃盗、傷害

【概要】
ひったくり事件の現場には警察官に支給される短靴が残されていた。
数日後にはパチンコ依存症で警察官を辞職していた被告人が容疑者として浮上していた。…
詳しくは
シンデレラ警備員
シンデレラ警備員part２
ガラスの靴を落とした路地

事件現場に遺留された靴＝被告人の靴。（DNA検査の結果）
事件現場に遺留された靴＝犯人の靴。（そうとしか思えない自分は変ですか？）
と認定されました。

【判決】
懲役２年６月　未決勾留日数のうち１５０日をその刑に算入する。

犯人が逃走後、事件現場に残されたのが警察官に支給される短靴でした。

背後からバッグをひったくろうとして、抵抗した女性を前方に転倒させたと言います。
その際に被害者の女性は顔面に前歯を折る等の全治３か月の傷を負ったと言います。当然、自費での治療を余儀なくされているでしょうから、ひったくりの被害金９万円余りと合わせまさに踏んだり蹴ったりです。被告人は犯行を否認しているため、被害者への慰謝の措置は取られていません。
たった一人の不心得者の為に警察官への信頼が揺らぎ兼ねません。

元警察官が自ら犯してしまった罪を受け入れ難い事は理解出来ます、他方自分の弁解が不合理な事は理解出来た筈です。
もし、早急に罪と向き合っていたなら、執行猶予判決の可能性も有り得たでしょう。（断言はできませんが）
結果的に無駄骨ですね。

判決前は保釈が認められていましたが判決後には再び拘置施設へ逆戻りです。