危険ドラッグ製造

平成２６年（わ）第１３４５号　

松岡 渉　

薬事法違反

【概要】
危険ドラッグの製造、卸売を行っていた組織の営業担当者。

平成２４年３月ころから本件犯行組織（ワールドコアコーポレーション）に加入。
それまでは、人力車の引き手（これかな）、声優、俳優等で稼働していたと言います。
加入当時には、トップである山口（分離して審理が行われています）から薬剤師が居る、違法性は無くリスクは無い、新種の嗜好品であると説明を受けたと述べました。

組織内では中間程度の立場にあった様ですが、平成２５年３月頃からは同グループのトップである山口の経営する別会社の登記上の代表取締役でした。（社内での実際の権限、報酬はなかったと言います）
また、社会保険の加入もなく、山口に（社会保険に）加入したい旨要求すると、「お前にその価値は有るのか」と言われていたと言います。
いや、でも犯罪組織の社会保険って？

上記別会社は、中国から輸入した原料の受け取り先としても使われていた様です（山口or佐藤談）

組織内での被告人の業務は主に卸先の小売店との折衝を担当していた模様です。
その際は中田という偽名を使用しています。
その他に、東京都や厚生労働省の規制薬物指定の情報収集を日々行っていたと言います。
情報収集や報告が遅れると山口に叱責を受けていたと述べます。
また、売れ残った在庫を（卸値７０万円分）買い取った事も有ると言いますが、そんな彼の月間の報酬は２０万円だったと言います。
ほんまかいな？松岡社長さん？（実際、社長である事は、未だにweb上で確認可能です）
他方、被告人が社長を務める会社の女性の営業本部長さん（２４）は年に４～５回の海外旅行が出来るくらいの収入が有ると「とらばーゆ」の取材に答えています。

正直、月に２０万円の報酬だけで違法行為に加担していたとは考えられません。（個人的感想です）
また、そこから仕事上のミスに応じてペナルティーをとられていたとも述べます、何と「ブラック」な会社でしょう。
しかも、自身が社長として登記されていた、別会社に母親から借金してまで６５０万円出資していたとも言いますから、全く意味が分かりません。（自ら組織から抜けられないようにしている様に見えます）
先に述べた様に、実権のない会社に出資するのでしょうか？
犯行期間中に得た収入額を出資額＋ペナルティーが上回る気がします、ボランティアで悪事を働いていたのでしょうか。

【次回期日】
２月１６日
論告、結審の見込みです。