海上自衛隊の最新型イージス護衛艦「はぐろ」が19日就役し、2013年の防衛大綱以来、政府が目指してきたイージス艦8隻態勢が整った。8隻はいずれも弾道ミサイル防衛(BMD)能力を持ち、東アジア地域の脅威に備える。 はぐろは「まや」型護衛艦の2番艦で、全長170メートル、基準排水量8200トン、乗員約300人、建造費約1700億円。第8護衛隊(長崎・佐世保)に編入される。
昨年3月に就役して第1護衛隊(横須賀)に編入された同型のまやに続き、「共同交戦能力(CEC)」を装備。敵ミサイルなどの情報を、他の艦艇や航空機とリアルタイムで共有でき、自艦のレーダーで探知していない水平線の先から来る低高度の目標を迎撃できる。日 米共同開発のBMD用能力向上型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の発射能力も備える。
BMDを巡り、政府はイージス艦の迎撃ミサイルによる上層での迎撃、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)による下層での迎撃に加え、陸上配備型イージス・システム「イージス・アショア」を秋田と山口の2カ所に配備する計画だった。
イージス・アショア計画は、北朝鮮の核・ミサイル開発の進行が念頭にあり、イージス艦の負担軽減が目指されていたが、技術的な問題が生じたことから昨年停止。代替として「イージス・システム搭載艦」を2隻整備すると昨年12月に閣議決定し、今後詳細が検討される。
ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場(横浜市磯子区)で同日に行われたはぐろの引き渡し式・自衛艦旗授与式で、岸信夫防衛相は「総合ミサイル防衛能力の担い手としての役割を期待されており、一日も早く任務に即応し得るよう、日々の訓練に精励して下さい」と訓示した。
(WEB引用投稿) 乗組員の長期海上生活にエール・・・・・
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